■ 慢性濫読 ■

最近めっきり物忘れがひどいので、簡単な読書メモです。ミステリ多め

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『Overthrow』Stephen Kinzer  

Overthrow: America's Century of Regime Change from Hawaii to IraqOverthrow: America's Century of Regime Change from Hawaii to Iraq
(2007/02/06)
Stephen Kinzer

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大学のAmerican History since Civil Warという授業の、期末論文の課題本のうちの1冊。

Why does the strong nation strike against a weaker one? Usually because it seeks to impose its ideology, increase its power, or gain control of valuable resources. Shifting combinations of these three factors motivated the United States as it extended its global reach over the past century and more.



上記はイントロダクションの冒頭。

副題に、『政権変革のアメリカの100年、ハワイからイラクまで』とあるこの本は、アメリカが110年間に転覆させた14の政権、つまり“ぶっ潰して意のままにした国家”のうちのいくつかについて書かれています。

ハワイに始まり、キューバ、ニカラグア……始めのうちは「野蛮人に素晴らしきこの宗教と文化を与えてやるのだ」などと一方的な正義感を押しつけ、最終的には植民地化。
抵抗されれば武力行使。
という、お決まりのパターンが、歴史的データというよりは、証拠に基づいたストーリー仕立てで書かれています。
ハワイ王国がいかにしてアメリカ合衆国の一部になったか、なんて考えたこともなかった私としては、たくさんの発見があった本でした。

ひとつ難を言えば、英語が得意でないので、ときどき表現が回りくどくて読みにくかったかも。
教科書みたいに淡々と書かれていたとしても、興味深く読めた本だと思う。



★★★☆☆





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『The Sorrows Of Empire』Chalmers Johnson  

The Sorrows Of Empire: Militarism, Secrecy, And The End Of The Republic (The American Empire Project)The Sorrows Of Empire: Militarism, Secrecy, And The End Of The Republic (The American Empire Project)
(2005/01/06)
Chalmers Johnson

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大学のAmerican History since Civil Warという授業の、期末論文の課題本のうちの1冊。

As distinct from other people on this earth, most Americans do not recognize -- or do not want to recognize -- that the United States dominates the World through its military power. Due to government secrecy, they are often ignorant of the fact that their government garrisons the globe. They do not realize that a vast network of American military bases on every continent except Antarctica actually constitutes a new form of empire.



『地球上の他の国の人々と違い、ほとんどのアメリカ人は、アメリカはその軍事力によって世界を支配しているのだということに気づいていない、もしくは、気づきたくない。』


「ええ、ええ、まさにそのとおり!!」

と、首がもげそうなほど頷いてしまう一文で始まるこの本は、タイトルのとおり(資本主義というより)帝国主義のアメリカを嘆き、行く末を案じ、批判してます。

中には「大国アメリカのおかげで世界の平和は保たれてる」なんて言う人もいるかもしれないけど、ただ喉元に銃を突きつけられて押さえつけられてるだけだと思うんだよね。
みんな、アメリカが怖いんだもん。
特にブッシュ政権になってから、軍事費が国家予算の60%以上とか(そのせいで公立小中学校では音楽や美術の授業が廃止されそうなんだよ!)、“国外に存在する”アメリカの軍事基地が全部で700ヵ所以上とか、どう考えたっておかしい。

と、そういった実例を延々と並べ、細かくデータまで挙げて、際限なく膨れ上がっていくこの軍事大国をさらしてます。
日常的に基地問題を抱える日本人としては、知っていたこともあるし、この本で初めて知ったこともあるけど、これだけ証拠を書き連ねられると説得力ありますね。
(ときどきその記述が細かすぎて、読んでて疲れちゃうんですけど)

400ページ近いボリュームですが、『帝国主義であることに気づかないアメリカ人』や、『自由の国アメリカに憧れる日本人』に読んで欲しい本です。

日本語版も出てたはず。


★★★★☆




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『War Is a Racket』Smedley D. Butler  

War Is a Racket: The Anti-War Classic by America's Most Decorated General, Two Other Anti=Interventionist Tracts, and Photographs from the Horror of ItWar Is a Racket: The Anti-War Classic by America's Most Decorated General, Two Other Anti=Interventionist Tracts, and Photographs from the Horror of It
(2003/04)
Smedley D. Butler

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American History since Civil Warの授業で読んだ本。
1935年に書かれたこの本は、現代もなお最強と言われる『反戦本』だそうです。
わずか80ページほどの薄い本にもかかわらず、戦争の本当の姿を暴露し、「こんなに残酷でばかばかしい戦争をまだ続けるのか?」と、辛辣な言葉と、目を背けたくなる写真で訴えてきます。

本編の冒頭、

"WAR is a racket. It always has been. It is possibly the oldest, easily the most profitable, surely the most vicious. It is the only one international in scope. It is the only one in which the profits are reckoned in dollars and the losses in lives."



『戦争とは悪どい商売である。いつもずっとそうだった』という一文に、軍人である著者の言わんとしていることが凝縮されていると思います。

そう、戦争とは、どんな綺麗事の理由を並べても、つまるところ目的は金儲けなわけで、しかも儲かるのは戦場に行かない人たちばかり。
戦争がどれほど経済効果のあるものなのか、詳しい例を挙げて解説されています。
これを読んでいると、
「ああ、これじゃあ無敗国アメリカ、戦争が大好きなのは当然だよなー」と納得させられますね。

日本語版は出ていませんが、英語は易しい部類だと思いますので、興味のある方はぜひ。



★★★★★


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『Propaganda』Edward L. Bernays  

PropagandaPropaganda
(2004/09/15)
Edward L. BernaysMark Crispin Miller

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American History since Civil Warの授業で読んだ本。
大衆をマインドコントロールするテクニック、プロパガンダについてわかりやすく解説しています。
驚いたことに、1928年に書かれたこの内容が、現代でもまんま生きているということ。

たとえば何か売り上げを伸ばしたい商品があって、その業界のトップがマスコミに働きかける(つまり金?)。
そしてマスコミではトリビア的人気番組で、それがいかに体に良い物かと取り上げる……すると翌日には売り切れになるほどのブームが。
さらにコネクションのある大手スーパーには、事前に番組の情報を流しておいて、売り切れがでないようにすることもできる。

こんな風に、作られた流行もプロパガンダのひとつ。
そして、もっともプロパガンダがその効果を発揮するのは、国民を戦争へと向かわせる時。
一番わかりやすい例だと、「我々は正義のために戦うのだ」とか、「聖戦」というやつですね。

たとえ変人と言われても、自分の目で見て、考えて選択のできる人でいたいと思う。



★★★★★


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日本語版もあるようですね。

プロパガンダ教本プロパガンダ教本
(2007/07/03)
エドワード バーネイズ

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『Bitter Chocolate』Carol Off  

Bitter Chocolate: The Dark Side of the World's Most Seductive SweetBitter Chocolate: The Dark Side of the World's Most Seductive Sweet
(2008/04)
Carol Off

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今、大学で『Child Labor(児童労働)』というテーマで論文を書いています。
で、資料を探していたら、偶然見つけた新聞記事があまりにショッキングだったため、テーマを『Child Slavery in Chocolate Industry(チョコレート産業における児童奴隷)』に変更しました。
そして、辿り着いたのがこの本。

カナダの女性ジャーナリストが長期にわたる現地取材を含めてまとめており、内容は驚くべきもの。
欧米で作られているチョコレートの原材料として、西アフリカ・コートジボワール産のカカオが使われているのですが、そこのカカオ農園では、近隣国(特にリマ)から売られたり、誘拐されて連れてこられた8~15歳ぐらいの子供たちが、賃金はおろか、充分な食事や睡眠も与えられず、日常的に殴られるなど虐待を加えられて強制労働させられているのです。

コートジボワールの警察はもちろんこのことに気づいているけれど、カカオはこの国の重要な産業で、その利益の2/3は税収となるので、この便利で低コストな奴隷をやめさせられるわけがない。


搾取された金は一体どこに流れるのか?
児童奴隷を陰で牛耳っている人物は本当は誰なのか?

それを突き止めた白人記者たちは、行方不明や銃撃の的に……


今日もまだ続くカカオ農園の児童奴隷。
彼らはチョコレートを食べたことはもちろん、自分たちが何を作っているのかさえ知らないのです。


(ちなみに日本製のチョコレートのほとんどは、ガーナ産のカカオを使用しているそうです)


★★★★★


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↓日本語版も出ています。
チョコレートの真実 [DIPシリーズ]チョコレートの真実 [DIPシリーズ]
(2007/08/27)
キャロル・オフ

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『Brown V. Board of Education: A Brief History With Documents』Waldo E., Jr. Martin  

Brown V. Board of Education: A Brief History With Documents (The Bedford Series in History and Culture)Brown V. Board of Education: A Brief History With Documents (The Bedford Series in History and Culture)
(1998/04/15)
Waldo E., Jr. Martin

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ライティングクラスで小論文の元ネタに使った本。

その昔、アメリカで学校や公共施設や乗り物までが、白人専用と有色人種専用に分けられていた差別をなくそうと、1950年代に繰り返し行なわれた裁判の判例をまとめたフィクション。
当時の新聞などに掲載された風刺絵から読者投稿、編集後記なども収録され、臨場感があります。

内容は興味深く、ひとつひとつが短いので読みやすいですが、原告、被告それぞれのシチュエーションなどが結構複雑だったり、裁判用語などが多くて苦戦しました。

あと、字が細かすぎて行間が詰まり過ぎ!!
新聞並みで読み続けるのが辛かった!!


★★★☆☆


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『Maus』Art Spiegelman  

Maus a Survivors Tale: My Father Bleeds History (Maus)Maus a Survivors Tale: My Father Bleeds History (Maus)
(1986/09)
Art Spiegelman

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父親のアウシュビッツでの体験を描いた、ユダヤ系アメリカ人漫画家によるグラフィック・ノベル。
コミックという形態を取っていますが、ジャンル的にはホロコースト文学に分けられ、ピューリッツァー賞も受賞しています。

この作品の特徴的な点としては、なまなましい父親の実体験談はもちろん、過去と現在を行ったり来たりするストーリーの中で、ホロコーストを生き延びた父親と戦争を知らない世代の息子(作者)との、温度差とでもいいましょうか……考え方や価値観の違いも大きいです。

登場人物を全て動物の姿で描いており、逃げ惑うユダヤ人=ネズミ、ナチス=猫、ポーランド人=豚、最終的にはユダヤ人を救う“大将”アメリカ軍=犬、と揶揄的に描き分けている点にも注目。


★★★★★


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『Nickel and Dimed』Barbara Ehrenreich  

Nickel and Dimed: On (Not) Getting by in America (Spare Change?)Nickel and Dimed: On (Not) Getting by in America (Spare Change?)
(2002/05/01)
Barbara Ehrenreich

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アメリカって、じつは貧富の差がとても大きい国だって知ってましたか?


この本は、いろんな新聞や雑誌のコラムニストとして著名な女性ライターが、「学歴も資格もないバツイチ」と偽って自ら低賃金の仕事を体験するルポルタージュ。
アメリカのワーキングプアの実態がここにあります。

彼らは決してレイジーなわけではなく、ほとんどの場合、毎日2つ3つの仕事を掛け持ちしていても、最低賃金や保険制度のために病気になっても医者にもかかれず、アパートも借りられず、その日その日に雨風を凌いで食べ物を得るのが精一杯。
当然、そんな彼らの子供たちも充分な教育が受けられず、終わりのないワーキングプアというルーティーンの中で生きていくしかないのです。


実際に、腰が折れるような重労働を法律が定めた最低賃金で経験した著者。
明日の食べ物さえも不安だった日々。
しかし現実の著者は生物学の博士号をもち、新聞や雑誌で活躍する売れっ子ライター(低賃金の仕事仲間たちには新聞や雑誌を読む余裕はないからバレなかった)……そんな彼女が短期間の実体験をまとめたこの本に、果たして説得力があるのかないのか。


アメリカンドリームを信じてるあなた。
移民の我々に向かって「アメリカで生活できるなんてうらやましい」と言うあなた。
日本語版も出ているので、一読をおすすめします。


★★★★★


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日本語版はこちら。

ニッケル・アンド・ダイムド -アメリカ下流社会の現実ニッケル・アンド・ダイムド -アメリカ下流社会の現実
(2006/07/28)
B.エーレンライク

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『Miracle in the Andes』Nando Parrado  

Miracle in the Andes: 72 Days on the Mountain and My Long Trek HomeMiracle in the Andes: 72 Days on the Mountain and My Long Trek Home
(2007/05/22)
Nando Parrado

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ノンフィクション。

1972年、ウルグアイのラグビーチームを乗せた飛行機がアンデス山中に墜落し、数名が奇跡的に生還した“あの”実話。
別の原作で映画にもなっています。

今回出版されたこの本は、実際に生還したラグビー選手(数々の困難を乗り越え、道なき道を下山して助けを呼びに行った人)が、30年以上前のことを振り返って書いています。

著者本人も頭蓋骨骨折という重傷を負いながら、運のよさだけでは片付けられない、けれど奇跡としか呼べない生還だったと思います(著者の母と妹はこの事故で死亡)。

臨場感のある描写ですが、ちょっと残念だったのは、前半が搭乗者ひとりひとりの人物紹介で占められているような印象だったこと。
“身内”としての思い入れは、ものすごくよく理解できるんですが。

後半は一気に読めます。


★★★☆☆


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『Tuesdays with Morrie』Mitch Albom  

Tuesdays With Morrie: An Old Man, a Young Man, and Life's Greatest LessonTuesdays With Morrie: An Old Man, a Young Man, and Life's Greatest Lesson
(1997/09)
Mitch Albom

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【あらすじ】カレッジを卒業してから16年。
売れっ子スポーツライターとして富も名声も手にしたミッチがある晩ふとつけたTVには、かつて自分が尊敬し、再会を約束した教授の死にゆく姿があった。社会学の老教授、モリー先生は、不治の病『筋萎縮性側索硬化症』に冒されていたのだった。
そして16年ぶりにモリー先生と再会したミッチは、毎週火曜日に飛行機で先生の自宅を訪れ、最後の『講義』を受ける。
講義内容は『生きることの意味』。

英語/ノンフィクション

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人生の半ばを過ぎた今、とてもいい本に出会えたと思います。
モリー先生の残された人生のわずかな時間に、彼がこれまでに経験して学んだこと、また死に直面して初めて彼自身も知ったことなどを、かつての教え子ミッチに毎週語っていきます。

本書の冒頭、再会のシーンからして泣けました。
各章ごとに涙していたかもしれません。
でも、人の死を扱った、ただ泣かせるだけの物語ではありません。
ユーモアもたっぷりで、モリー先生の人生に対する楽観さと繊細さがミックスした、とても温かな気持ちになれる本です。

毎週、毎週の火曜日がとても貴重で、モリー先生の言葉のひとつひとつが宝石のように輝いていて、いかに自分が忙しい日常に埋もれて、世間が損得を基準に作った価値観に振り回されて、人生にとって本当に大切なことを見失っているかを突きつけられたような気がしました。

書き留めておきたい美しい台詞、深い教えが随所にちりばめられています。
モリー先生が、日に日に衰えていく苦しい息の下から、やっとの思いで声にする、すべての私たちに伝えたかった言葉を、じっくり読んでみてください。

英語自体はそんなに難しくありません。
日本語翻訳版もあります。

ジャック・レモン主演の映画


★★★★★
my total=1,335,173語/102冊目


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