■ 慢性濫読 ■

最近めっきり物忘れがひどいので、簡単な読書メモです。ミステリ多め

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『妖怪アパートの幽雅な日常〈2〉』香月 日輪  

妖怪アパートの幽雅な日常〈2〉 (講談社文庫)妖怪アパートの幽雅な日常〈2〉 (講談社文庫)
(2009/03/13)
香月 日輪

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内容(「BOOK」データベースより)
半年間の寮生活を経て、寿荘に舞い戻ってきた夕士。妖怪、人間入り乱れての日々がふたたび始まった。ある日手にした「魔道書」の封印を解き、妖魔たちを呼び出してしまった夕士は、除霊師の卵・秋音に素質を見込まれ、霊力アップの過酷な修行をするはめに…。大ブレイクの好評シリーズ、怒涛の第2弾。



主人公・夕士と、妖怪アパートの住人たちの紹介がメインだった第1巻。
不幸な身の上も語られて、ファンタジーのようなストーリーの中にシリアスで重いテーマも盛り込まれた前作でしたが、今回は少し方向転換かな?
第2巻のメインは、半年間の寮生活に馴染めずに再び寿荘(妖怪アパート)で暮らし始めた夕士が、ひょんなことから出会った魔術書と、そこに棲む精霊たちを使いこなすために修行を始めたこと。
そして、いろいろ迷った結果、親友の長谷にだけは妖怪アパートのことを話したこと。

普段、ファンタジー作品には馴染みがないので、魔術書や精霊には「あわわ、どうしよう」とうろたえてしまったんですが、精霊たちが出てくるシーンはすべてギャグでした。
可愛いです。

で、照れながら戸惑いながら、長谷がアパートに泊まることを許す夕士がすごくいいです。
「きっと長谷ならわかってくれる」って信じて、長谷もそのとおりの反応で、二人の関係がますます深まっていきます。
(腐り気味の視点からも楽しませていただきました。すみませんw)
長谷が運転するオートバイでタンデムツーリングに出かけた先で巻き込まれる(引き起こす)トラブルには、「ちょっとキミたち、大人げないよ!?」なんて思ったりもしたけど……まぁ、彼らもまだ高2だし。

第1巻では名前程度しか出ていなかった長谷の存在が、この第2巻でググッと深みを増したし、ただの高校生だった夕士が何か怪し気な(笑)修行を始めるし、で、この次の巻から本格的なストーリーなのかな?と期待してます。

今回ちょっと星↓が少なめなのは、前作が面白すぎたのと、本作がシリーズの中で接続詞のような存在に思えたからです。
前作に続き、ユーモラスな会話や美味しそうなメニューは健在ですよ♪

巻末の『文庫版特典!登場人物紹介』も嬉しい。
長谷が一重まぶたで時々眼鏡で、武道の有段者で蠍座AB型とか黒髪とか!!
(オタクですまぬ……)





★★★☆☆+





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『カタコンベ』神山 裕右  

カタコンベ (講談社文庫)カタコンベ (講談社文庫)
(2007/08/11)
神山 裕右

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内容(「BOOK」データベースより)
水没するまでのタイムリミットは約5時間。それまでに洞窟に閉じこめられた調査隊を助け出さなければ―。「もう同じ過ちは繰り返さない」。強い決意を秘めたケイブダイバー東馬亮は、単身救助に向かう。大きな闇に包まれた洞窟には、5年前の事件の真相と、殺人犯が潜んでいた。第50回江戸川乱歩賞受賞作。



プロのケイブダイバー(洞窟潜水士)・東馬亮は、5年前に潜った地底湖で、自分が起こしたミスによって恩師の水無月健一郎を亡くしていた。
自責の念は薄まることもないまま月日が流れ、あるとき、新しく発見された鍾乳洞に調査のため入ったアタック隊が、豪雨による崩落で閉じ込められたことを知る。
さらに、そのアタック隊の名簿の中に、水無月健一郎の娘の名を発見したのだった。
レスキュー隊も手をこまねく中、東馬は地底湖が繋がっている可能性にかけて、別の鍾乳洞からの潜入という無謀な試みに出る。
数時間後には地底湖が増水して水没する鍾乳洞、地図のない暗闇の迷路、洞窟内で見つけた白骨化した他殺体……。




厳しいレビューもあるようですが、私にとってはものすごくものすごく楽しめた作品でした!!
ミステリ要素は30%ぐらいかな?
あとは手に汗握るアドベンチャー。
子供の頃に読んだヴェルヌの『地底探検』を思い出しました。
しかも、地底湖に潜るんですよ!!

きっと人間誰しも、“怖いもの見たさ”ってあると思う。
ミステリにしろホラーにしろ、目が離せなかったり、背筋が凍るほど怖かったり、っていうのは、自分の弱点を突いてくる作品なんじゃないかな。
私の場合は何が怖いって、まず洞窟や深くて大きな穴。
それから、古くて大きな家、海底(というか、深い水中)。
深い森や険しい山も怖いです。
ほら、なんか共通点がありますよね。
だから平積みでこの表紙と、地下墓地というタイトルを見ただけで、「こりゃヤバそうだなぁ」と即買いしたわけです。


著者はケイビングの経験がないそうで、この作品、本格的にケイビングをやった経験のある人にとっては、奇妙なシーンがたくさんあるとのこと。
でも、真っ暗闇の、湿ったカビ臭い土の匂いと、岩の感触ばかりの洞窟の描写が、息が詰まるほどのしかかってきます。
地底湖に潜るシーンなんて!!
ものすごい閉塞感と恐怖です!
(そんなの、私だけ?)

また、昔に起きた洞窟内の“密室殺人”で、後半はミステリ仕立てになってます。
著者のデビュー作とのことですが、他の方がおっしゃるほど気になる文章ではなかったし、史上最年少の江戸川乱歩賞受賞は評価されていいと思う。

今後に期待したい作家さんです。





★★★★★





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『サクリファイス』近藤 史恵  

サクリファイスサクリファイス
(2007/08)
近藤 史恵

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出版社 / 著者からの内容紹介
ただ、あの人を勝たせるために走る。それが、僕のすべてだ。

勝つことを義務づけられた〈エース〉と、それをサポートする〈アシスト〉が、冷酷に分担された世界、自転車ロードレース。初めて抜擢された海外遠征で、僕は思いも寄らない悲劇に遭遇する。それは、単なる事故のはずだった――。二転三転する〈真相〉、リフレインの度に重きを増すテーマ、押し寄せる感動! 青春ミステリの逸品。



私的な思い出話ですが……
その昔、自転車競技に関する知識がまったくないにもかかわらず、某専門雑誌で1年間ほどアンカーのお手伝い(入稿作業のほか、あぶれたモノクロページのレイアウト、文字校、色校など)をさせていただいたことがあります。
その頃の自転車レース界には、中野浩一選手が長いこと王者として君臨していたし、無知な私は自転車競技といえば、個人で順位を競う競輪しか思い浮かばなかったんですね。
しかし、その月刊誌のゲラで自転車競技がどういうものかを知り、ショックを受けたことを今でも覚えています。
それは、個人競技に見えてじつはそうではない、ということ。
ロードレースの大会には、チーム単位で参戦するのが普通で、そのチームの中ではあらかじめエースとアシストが決められているのです。
リザルトには個人名が残るので、つまりアシストは風よけとなり、エースを勝たせるためだけに走るわけです。

……二輪や四輪のレースには馴染みがあったものの、そんな自転車ロードレースの世界を垣間見た時の驚きが忘れられずにいました。
なので、この作品(余談が長くてすみません)。
もう、表紙とタイトルを見ただけで、ドロドロとした暗雲立ちこめる予感(笑)。



冒頭、いきなり落車事故と思われる流血シーンからストーリーは始まる。
中高と陸上の中距離選手で、自転車は大学から始めた主人公のチカは、プロのロードレースチームに入ってからはアシストに徹していた。
けれど、期待とプレッシャーを一身に背負う陸上よりは、自転車の方が性に合っていると満足していた。
チカのチームのエースは、無口でストイックな石尾。
そして同じくアシストの伊庭はそのポジションが不満で、常にエースの座を虎視眈々と狙っている。
ある日チカは、石尾が原因とも思える事故で、脊椎損傷の重症を負ったチームメイトがいたことを知る。




250ページにも満たない短い作品ながら、ミステリーとしても2転3転で読み応えあり。
レースシーンの緊迫感も、チカの過去や葛藤も描かれていて、あっという間に読み終わってしまうのが惜しい満足感でした。





★★★★☆





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『妖怪アパートの幽雅な日常〈1〉』香月 日輪  

妖怪アパートの幽雅な日常〈1〉 (講談社文庫)妖怪アパートの幽雅な日常〈1〉 (講談社文庫)
(2008/10/15)
香月 日輪

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内容(「BOOK」データベースより)
共同浴場は地下洞窟にこんこんと湧く温泉、とてつもなくうまいご飯を作ってくれる「手首だけの」賄いさん―十三歳で両親を失った俺が高校進学と同時に入居したのは人呼んで“妖怪アパート”!次々と目の当たりにする非日常を前に、俺の今までの常識と知識は砕け散る。大人気シリーズ、待望の文庫化。



両親を事故で亡くして以来、親戚の家で育った稲葉夕士は、従姉妹との気まずさから逃れるため、寮のある高校に進学することにした。
ところが、入学式目前にして寮が火事で全焼。
再建までの半年間、再び親戚の家に戻る気にはどうしてもならず、アパートを探すことにした。
やっと通学距離や予算に見合う格安物件を見つけたが、そこは妖怪たちが暮らすアパートだった。



今回、一般向けレーベルから文庫化されましたが、もともとは講談社のヤングアダルト向けレーベルから10巻まで出版されている人気シリーズ。
本ブログ繋がりのこたつさんにご紹介いただいて、本屋さんに取り寄せオーダーしに行きましたら、「これ!面白いんですよ!私も全巻持ってます!」と書店員さん(=子供たちの日本語補習校の先生)にも絶賛オススメされました。

ほんと、面白かったです。
というか、美味しそう(笑)
地の文もしっかりしてるし、妖怪を含む登場人物たちの心理も、簡潔な文章でよく表現できてると思う。
ああ、ここらへんがライトノベルとは違うんだよなぁ。
確かに、高校生になったばかりの主人公の孤独感や自立、成長といったテーマは、私のような年齢になると感情移入まではしなくなるけど、共感はするし、文章力があれば引き込まれる。
オカルトチックな青春人情モノ、といった雰囲気。
自分が“ヤングアダルト”な頃に、こういう作品に出会いたかったと、つくずく思わされました。


こたつさーん、またまた素敵な本のお薦め、ありがとうございました♪
文庫化でお手頃価格になったので、続けて読んでいきたいと思います。




★★★★★







妖怪アパートの幽雅な日常〈1〉 (YA!ENTERTAINMENT)妖怪アパートの幽雅な日常〈1〉 (YA!ENTERTAINMENT)
(2003/10)
香月 日輪

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