■ 慢性濫読 ■

最近めっきり物忘れがひどいので、簡単な読書メモです。ミステリ多め

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『白愁のとき』夏樹 静子  

白愁のとき (新潮文庫)白愁のとき (新潮文庫)
(2004/12)
夏樹 静子

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内容(「BOOK」データベースより)
造園設計家・恵門は、記憶の中にぽっかりと空白があるのに気付いた。大事な会議で、使い慣れた用語がどうしても思い出せない経験もした。ひょっとしてアルツハイマー病か?医師の判断を仰ごうと決心し、身がすくむほどの不安を感じる。自分は本当に真実が聞きたいのか?もし宣告されたら、この先の人生は?とてつもない恐怖に直面する患者の気持が、読む者の心を打つ衝撃作。



ミステリだと思って読み始めたら、全然違いました。

自分の記憶に穴があることに気づいて、医師である旧友の診察を受ける主人公・恵門。
そこで友人からアルツハイマーという病気について説明された恵門は、「たとえ命があっても自分が病気であることすらわからなくなってしまったら、それは精神的な死だ」と絶望する。
巨大リゾート開発など仕事にも脂の乗りきっている恵門は、残り1年の“精神余命”を50代で宣告され、気も狂わんばかりに怖れ戸惑う。




最近、自分でも「あれ」とか「それ」という言葉ですませてしまうことが多いなぁと感じていたので、この作品はとても怖かったです。
自分もアルツハイマーになる夢を見てうなされて目覚めるほど。
言葉が出てこない、人の名前が思い出せない、今何をしようとしたのか忘れてしまった、なんてことは誰にでもあることなんだ……なんて思っていたんですが、この作品の主人公も、最初のうちはそんな感じなんですね。
しかし、それがだんだんひどくなって、取引先や部下たちからも疑問の表情を向けられるようになり、やがては、誰かの助言がなければ、スケジュール通りの行動どころか、スケジュールを入れた記憶すらもなくなってしまう。

本作品は、主人公にまだ、自分は病気であるという自覚があるところで終わっているのだけど、その自覚さえなくなる時がくるのですよね。
妻と大学生の息子が、理解して支えようとしてくれてるのに、恵門はほかの女性に惹かれていく……という心理はいまいち理解できなくて、そんな展開が必要だったのだろうかと、やや消化不良気味。







★★★☆☆+






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