■ 慢性濫読 ■

最近めっきり物忘れがひどいので、簡単な読書メモです。ミステリ多め

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『警官の血』佐々木 譲  

警官の血 上巻警官の血 上巻
(2007/09/26)
佐々木 譲

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(2007/09/26)
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出版社 / 著者からの内容紹介
汝の父を敬え――制服の誇り、悲劇の殉職。警察官三代を描く、警察小説の最高峰誕生!

昭和二十三年、上野署の巡査となった安城清二。管内で発生した男娼殺害事件と国鉄職員殺害事件に疑念を抱いた清二は、跨線橋から不審な転落死を遂げた。父と同じ道を志した息子民雄も、凶弾に倒れ殉職。父と祖父をめぐる謎は、本庁遊軍刑事となった三代目和也にゆだねられる……。戦後闇市から現代まで、人々の息づかいと時代のうねりを甦らせて描く警察小説の傑作。



戦後間もない東京で、妻と生まれ来る子供を養うために、給料の保障された職業として警察官になろうと安城清二は決心する。
訓練学校を卒業後、上野公園近くの派出所勤務を経て、念願の台東区・天王寺駐在所に配属される。
住み慣れた下町で、ささやかながらも職場と住まいを得た清二は、妻そして幼い息子・民雄と安定した生活を始めた。
しかし間もなく、駐在所に隣接する谷中霊園の五重塔が炎上した夜、清二は謎の死を遂げた。
――清二の息子・民雄も警察官となって学生運動と過激派の嵐が吹き荒れる時代を生き抜き、民雄の息子・和也もまた、平成の時代に警察官となる。
ところが、清二の死因を探るうちに、戦後の混乱の中で起きた男娼殺害事件に行き当たる民雄、そして真相に至らずに殉職した民雄の手帳を、偶然見つけた和也が行き着いたところは……。
戦後60年間にわたる、父子3代の物語。




――ずっしり………。
いや、分厚い上下巻で物理的にも重いんですが、60年という時間の長さ、親子3代という血の繋がりが、ずっしり重い作品です。
そして、祖父の代から孫の代まで、明るみに出ることのなかった犯罪。
先が気になって気になって、徹夜で読んでしまいました。

時代背景としては、戦後~高度成長期~バブル後の平成。
帝国主義から民主主義という新しい世界に戸惑いながらもがむしゃらに生きていく世代、国際化の中で翻弄される高度成長期の世代、そして登り詰めた経済の後の冷めた平成の世代と、価値観すらも覆すような全く違う世代を生きながらも、表面上は微妙に変化しつつも根底は変わらない正義感を持ち続けた“警官の血”に鳥肌が立つ。
個人的なことを言えば、清二、民雄、和也の誰とも私は同世代ではないのだけど、上野公園や地下道の軍服を着た傷痍兵の物乞いや、闇市の名残やバラック(“バタヤ部落”って呼ばれてました)など、古ーい記憶の奥底では終戦後を引きずっているし、学生運動の時代もよく覚えているのからなおさら。

ミステリとしては、犯人のバックグラウンドや動機ももっともっと書き込んでほしかった、などと少々不満もあるけれど、ミステリというより、大河ドラマとして素晴らしい作品だと思う。
星5つじゃ足りないほど、私にはツボでした。


テレビ朝日でドラマ化されたんですね!
うわー、見たかったなぁ!(←無理w)

ドラマ『警官の血』





★★★★★





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