■ 慢性濫読 ■

最近めっきり物忘れがひどいので、簡単な読書メモです。ミステリ多め

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『ラットマン』道尾秀介  


ラットマンラットマン
(2008/01/22)
道尾 秀介

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内容(「BOOK」データベースより)
結成14年のアマチュアロックバンドが練習中のスタジオで遭遇した不可解な事件。浮かび上がるメンバーの過去と現在、そして未来。亡くすということ。失うということ。胸に迫る鋭利なロマンティシズム。注目の俊英・道尾秀介の、鮮烈なるマスターピース。




ラットマン……ネズミ人間??
ホラーかしら、と思わせるタイトルだけど、読んでみれば納得。
ひとつの絵でも見る人が違えば、また先入観が違えばまったく別の絵に見えてしまう……
今回はホラー色ナシの、そんなミステリでした。

事件と平行して描かれる、バンドのメンバーたちの心理や人間関係が切なかった。
結成から14年。
すでに青春は過ぎ、それぞれの生活も感じ方も、見つめる方向も変わってしまうのは当然なのだけど。


そういう意味でもサザンはすごい(笑)


★★★★☆



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『龍神の雨』道尾 秀介  

龍神の雨龍神の雨
(2009/05)
道尾 秀介

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内容(「BOOK」データベースより)
人は、やむにやまれぬ犯罪に対し、どこまで償いを負わねばならないのだろう。そして今、未曾有の台風が二組の家族を襲う。最注目の新鋭が描く、慟哭と贖罪の最新長編。



中学生と小学生の兄弟と、19歳と中学生の兄妹――同じ町内に住むという以外は、何の繋がりもなかった2組の兄弟だったが、血の繋がらない片親と暮らしている、という共通点があった。
実の母を死に追いやったと自らを責め続ける兄弟と、大雨の日に交通事故で母を失い、養父を殺してしまいたいと思い詰める兄妹。
大型台風の接近により激しい雨が続く中、妹のために完全犯罪を実行する兄も、残されたビデオから母の死因の真相を知ってしまう中学生の兄も、家族を愛するが故に突き進んでゆく。




『背の眼』で出会って以来、ランダムに読んできている道尾氏の作品ですが、新作が出るたびに上手くなっていて驚かされます。
こんな言い方はおこがましいんですけれど、きっと作品が新しければ新しいほど評価も高いのでは?
当初は“ホラー・ミステリ”なんて呼ばれていたようですが、最近ではミスリードを得意とし、理詰めできっちり処理する推理小説に仕上がっているものばかりで、嬉しい限りです。
しかも前作『鬼の跫音』に引き続き、なんともいえないジットリとした、温度の低い雰囲気がたまらない。
もうこの作家さんは、この独特のテイストでいって欲しいなぁ。

本作は、最初から最後までずっと雨降り。
激しい雨音で外界から遮断されたような、2組の兄弟の話。
ネタバレになりそうなので、これ以上は書きたくありませんが、彼らの痛々しさ、どうしようもないとわかっていても心のどこかで親を求めている切なさも味わいつつ、まんまと騙される驚きとくやしさが快感になりそうな作品でした。





★★★★★





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『骸の爪』道尾 秀介  

骸(むくろ)の爪 (GENTOSHA NOVELS)骸(むくろ)の爪 (GENTOSHA NOVELS)
(2008/10)
道尾 秀介

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内容(「BOOK」データベースより)
ホラー作家の道尾は、取材のために滋賀県山中にある仏像の工房・瑞祥房を訪ねる。彼がその夜見たのは、口を開けて笑う千手観音と、闇の中で頭から血を流す仏像。しかも翌日には、仏師の一人が消えていた。道尾は、霊現象探求家の友人・真備と、真備の助手・凛との三人で瑞祥房を再訪。数日後、さらに仏師が一人、工房の天井に血痕を残して消える。「二人はもう生きていない」と呟く先代房主。工房の誰もが口を閉ざす、二十年前の事件とは?それは呪われた仏像と、どんな関係が。



デビュー作『背の眼』に続く、真備&道尾シリーズの第2弾。
心霊現象(?)が次々と起こるホラー色の強い作品ですが、人為的なトリックや怪現象の真相など、前作よりももっと本格ミステリな仕上がりです。
(内容についてこれ以上書くとネタバレになりそうなのでやめておきますが)

仏像や仏教に関するわからない用語も多々出てくるものの、工房の人が道尾くんに説明する、という形で解説されているので、“置き去り”にされることもありません。
というか、仏像が作られる工程など、雑学的に興味深かったです。
“同音異義”があちこちに見られるのも新鮮。
真備と道尾くんのコンビもますます面白くなってきたし、真備の助手・凛もいい雰囲気を添えてますね。

閉鎖的土地や伝承、見立て、血縁、怨恨などのモチーフは、どことなく横溝正史を連想させ、シリーズ前作よりも楽しめました。




★★★★☆






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『鬼の跫音』道尾 秀介  

鬼の跫音鬼の跫音
(2009/01/31)
道尾 秀介

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内容(「BOOK」データベースより)
心の中に生まれた鬼が、私を追いかけてくる。―もう絶対に逃げ切れないところまで。一篇ごとに繰り返される驚愕、そして震撼。ミステリと文芸の壁を軽々と越えた期待の俊英・道尾秀介、初の短篇集にして最高傑作。



ホラーテイストの6つの作品から成るミステリ短編集。

『ラットマン』、『カラスの親指』を読みそびれている私にとって、道尾氏はデビュー作『背の眼』以来の2作目です。
いやー、格段に上手くなってますね。
『背の眼』は長編、こちらは短編と大きな違いがありますが、雰囲気作りやどんでんがえしも見事です。
こういう、ありきたりの日常に起こる怖くて不思議なお話、というのが大好きなんです。
どの作品も、静かで美しくて、とても残酷。
それぞれは別のお話ですが、共通する冷静な狂気みたいなものが独特の世界と空気を作っていて、一冊の短編集として素晴らしいと思います。

『背の眼』を読んだ後は、それほどクセになるような作家さんではなかったのですが、今回の短編集はかなり私の好みなので、これからしばらく追いかけたくなりました
以下の6本の中では、私はミステリ色の強い『犭(ケモノ)』と『箱詰めの文字』が好きです。




【鈴虫】
動かなくなった恋敵を埋める私を、鈴虫たちが黒い瞳で見つめていた。

【犭(ケモノ)】
倒れた拍子に脚が1本外れてしまった刑務所作業製品の椅子。その断面には、制作者と思われる人物の名前と、彼が妹に宛てたメッセージが彫られていた。

【よいぎつね】
高校を卒業して以来、一度も地元に足が向かなかったのは、あの最後の祭りの夜から逃げていたから。

【箱詰めの文字】
駆け出し作家の私の元に、ある日見知らぬ男が現われ、私の部屋の押し入れから盗んだ貯金箱を返したいという。しかし、差し出された招き猫は、見覚えのない物だった。

【冬の鬼】
『遠くから鬼の跫音が聞こえる。』……火事によりすべてを失ってしまったけれど、美しくて愛しい彼と二人で暮らしていけるなら幸せ。

【悪意の顔】
いじめに苦しんでいた僕に、その人は「助けてあげる」と言って家へ招き入れた。そこにあったのは、奇妙な絵が描かれた一枚のキャンバスだった。




★★★★★



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『背の眼』道尾 秀介  

背の眼 上 (1) (幻冬舎文庫 み 11-1)背の眼 上 (1) (幻冬舎文庫 み 11-1)
(2007/10)
道尾 秀介

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オカルトなの? ミステリなの??

と思いましたら、ホラーミステリというジャンルらしいです。


霊だとか心霊写真だとか呪いだとか、さらには天狗やら土着の伝説やらも出てきて「ホラーじゃん?」とブルブルしながら読み進めれば、下巻ではしっかりミステリです。
でも、それでもちゃんと現実的な理屈で解き明かされず、霊の仕業で終わってる部分もあって、ミステリとして読むとスッキリしないんですが、ホラーだと思えば許せるし、登場人物たちの背後にあるそれぞれの悲しい過去などは、なかなか深い設定だと思いました。
(子供が被害者の、しかも連続殺人事件は読んでいてつらいですが)


上巻の前半で、「レエ、オグロアラダ、ロゴ…」という不気味な声の意味がわかった時点で鳥肌が立ち、引き込まれます。
デビュー作ながら、上下巻一気読みさせられました。
ちょっと京極風味&横溝風味で、なかなか好み。

作家の道尾くんが主人公だったり、相棒の真備先生のキャラや風貌などは、島田荘司の御手洗+石岡や、有栖川有栖の火村+アリスを連想させます。



★★★★☆


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背の眼 下 (3) (幻冬舎文庫 み 11-2)背の眼 下 (3) (幻冬舎文庫 み 11-2)
(2007/10)
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