■ 慢性濫読 ■

最近めっきり物忘れがひどいので、簡単な読書メモです。ミステリ多め

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『イノセント・ゲリラの祝祭』海堂 尊  

イノセント・ゲリラの祝祭イノセント・ゲリラの祝祭
(2008/11/07)
海堂 尊

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東城大学医学部付属病院不定愁訴外来の責任者で、万年講師の田口公平は、いつものように高階病院長からの呼び出しを受けていた。高階病院長の“ささやかな”お願いは、厚生労働省主催の会議出席。依頼主は、厚生労働省役人にてロジカル・モンスター、白鳥圭輔。名指しで指名を受けた田口は嫌々ながら、東京に上京することを了承した。行き先は白鳥の本丸・医療事故調査委員会。さまざまな思惑が飛び交う会議に出席した田口は、グズグズの医療行政の現実を知ることに……。(表紙カバーより)



おなじみの登場人物としては田口先生と白鳥調査官ぐらいで、あとは他大学の医師など新しいキャラがたくさん出てきます。
舞台のほとんどが厚生労働省の会議室で、医療問題を巡る会議のシーン。
論争のメインは、これまでもシリーズの中で焦点を当てられてきたAI(死亡時画像検査)――つまり死体にCTスキャンをかけることによって、病理解剖を承諾しない遺族も納得する形で死因を解明する方法――を、国がバックアップして導入していこうよ、ってことなんですが、それにからむ責任の所在や金銭的なこととなると、一般読者の私はついていけなくなります。
会議中は専門用語の多い台詞ばかりになってしまうし。
ふと気づくと、字面をただ斜めに目で追ってる自分に気づいて、「あ、なんか作家さんに置き去りにされてるかも」と感じました。

うう、好きなシリーズなのに、楽しめない自分が残念!
これ、もしかしたら医療関係者や厚労省関係者なら楽しめるのかしら??
と、大学病院で外科医をやってる友人や、厚労省で大学病院の監査をやってる友人の顔が浮かびました(でもオススメする気にはなれないなぁ)。


今回はエンタメ作品というよりも、著者が書きたいことを思いっきり書いたのでは、という印象でした(海堂さん、確か病理医だったような)。
冒頭では、新興宗教内の修行で信者が亡くなり、解剖によって内臓破裂が発覚する……という出だしだったので期待したんですが、途中からこの事件にはまったく触れられなくなります。
はっきり言って今回はミステリではありません。
次回に期待。


そうそう、ところどころに私にはわからない小ネタが出てくるので、もしかしたら『ジーン・ワルツ』や『ブラックペアン1988』を先に読んでおいたほうがよかったのかも。
帰国した時に買ってくればよかったなぁ。
……と、これでひとまず、私の“海堂尊ブーム”はお休みです。



★★☆☆☆





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『螺鈿迷宮』海堂 尊  

螺鈿迷宮 上 (角川文庫)螺鈿迷宮 上 (角川文庫)
(2008/11/22)
海堂 尊

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螺鈿迷宮 下 (角川文庫)螺鈿迷宮 下 (角川文庫)
(2008/11/22)
海堂 尊

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【上巻】医療界を震撼させたバチスタ・スキャンダルから1年半。東城大学の劣等医学生・天馬大吉はある日、幼なじみの記者・別宮葉子から奇妙な依頼を受けた。「碧翠院桜宮病院に潜入してほしい」。この病院は、終末医療の先端施設として注目を集めていた。だが、経営者一族には黒い噂が絶えなかったのだ。やがて、看護ボランティアとして潜入した天馬の前で、患者が次々と不自然な死を遂げた! 彼らは本当に病死か、それとも……。
【下巻】医学生・天馬大吉が潜入した不審死の続く桜宮病院に、奇妙な皮膚科の医師がやって来た。その名も白鳥。彼こそ、“氷姫”こと姫宮と共に病院の闇を暴くべく厚生労働省から送り込まれた“刺客”だった。だが、院長の桜宮巌雄とその双子の娘姉妹は、白鳥さえ予測のつかない罠を仕掛けていた……。終末医療の先端施設に隠された光と影。果たして、天馬と白鳥がそこで見たものとは? 現役医師が描く、傑作医療ミステリー!(表紙カバーより)



今度の舞台は東城病院と同じ市内にある碧翠院桜宮病院。
留年を重ね、雀荘に通い詰めるダメ医学生・天馬大吉視点で語られてるスパイ劇。
彼が潜入した歴史ある桜宮病院で出会ったのは、『ジェネラル・ルージュ』でICU見習い看護師として登場した姫宮だった。
そんなこんなで入院することになってしまった天馬は、携帯の電波の届かないこの病院で、驚くべき事実を知ってしまう。


医療ミステリでありながら、バチスタシリーズ同様の劇画風のタッチ。
さらに今回は「館モノか!?」と綾辻ファンの私をドキドキさせてくれました。
最後には絡み合う人間模様が“火サス”のようだし、暗号解読(?)や脱出劇もあり、もちろん終末医療や死後解剖率の低さ(=死因の曖昧さ)など医療問題も盛り込まれてます。
テンポよくあっという間に読み終えてしまった、ミステリのいろんな面白さがギュウギュウに詰まった作品でした。
そして読後は物悲しくも、続編への伏線がいっぱい(笑)

ちなみに、葉子に疑惑を相談した結城も、『ジェネラル・ルージュ』にチラリと出てきますよ。



★★★★☆




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『ジェネラル・ルージュの凱旋』海堂尊  

ジェネラル・ルージュの凱旋(上) [宝島社文庫] (宝島社文庫 C か 1-5)ジェネラル・ルージュの凱旋(上) [宝島社文庫] (宝島社文庫 C か 1-5)
(2009/01/08)
海堂尊

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ジェネラル・ルージュの凱旋(下) [宝島社文庫] (宝島社文庫 C か 1-6)ジェネラル・ルージュの凱旋(下) [宝島社文庫] (宝島社文庫 C か 1-6)
(2009/01/08)
海堂尊

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桜宮市にある東城大学医学部附属病院に、伝説の歌姫が大量吐血で緊急入院した頃、不定愁訴外来の万年講師・田口公平の元には、一枚の怪文書が届いていた。それは究明救急センター部長の速水晃一が特定業者と癒着しているという、匿名の内部告発文書だった。病院長・高階から依頼を受けた田口は事実の調査に乗り出すが、倫理問題審査会(エシックス・コミティ)委員長・沼田による嫌みな介入や、ドジな新人看護士・姫宮と厚生労働省の“火喰い鳥”白鳥の登場で、さらに複雑な事態に突入していく。
将軍(ジェネラル・ルージュ)の異名をとる速水の悲願、桜宮市へのドクター・ヘリ導入を目前にして速水は病院を追われてしまうのか……。そして、さらなる大惨事が桜宮市と病院を直撃する。(表紙カバーより)



時制的には『ナイチンゲールの沈黙』と同時進行で、あちらは小児病棟、こちらは救急センターで起きてます。
今回は殺人事件ではなく、収賄疑惑にからむ真相解明。
一見地味めなストーリーですが、ジェネラル・ルージュ(血まみれ将軍)こと速水先生の男気溢れるキャラクターがカッコよくて、テンポよく話も進んで目が離せません。
また、速水の片腕的看護師長・花房は小児科の看護師長・猫田のライバルだったり、UCIの看護師・翔子は『ナイチンゲール』の看護師・小夜の親友だったりと、舞台は替わっても対比するようにところどころ繋がっている点も面白かった。

そういえば、以前何かで読んだのだけど、現役の勤務医でもある著者は、医療問題を世に問うために小説を書き始めたんだとか。
この作品にも、オートプシー・イメージング(死亡時画像診断)やドクター・ヘリ、医療赤字、人手不足などさまざまな問題点が込められていて、「こんなに深刻なんだ」と世話になるだけの立場としてはちょっとショックでした。



やがて大惨事が起きて……速水先生、本当にカッコイイです。
うう、このカッコよさ、どこかで見たことが……と思ったら、『図書館戦争』の堂上教官とかぶるのかも。

シリーズ第3作になりますが、こちらがA面、『ナイチンゲール』がB面といった感じでしょうか。
発売順に続けて読むことをおすすめします。



★★★★★




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『ナイチンゲールの沈黙』海堂尊  

ナイチンゲールの沈黙(上) [宝島社文庫] (宝島社文庫 C か 1-3 「このミス」大賞シリーズ)ナイチンゲールの沈黙(上) [宝島社文庫] (宝島社文庫 C か 1-3 「このミス」大賞シリーズ)
(2008/09/03)
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ナイチンゲールの沈黙(下) [宝島社文庫] (宝島社文庫 C か 1-4 「このミス」大賞シリーズ)ナイチンゲールの沈黙(下) [宝島社文庫] (宝島社文庫 C か 1-4 「このミス」大賞シリーズ)
(2008/09/03)
海堂尊

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東城大学医学部附属病院・小児科病棟に勤務する浜田小夜。担当は、眼球に発生する癌――網膜芽腫(レティノブラストーマ)の子供たち。眼球を摘出されてしまう彼らの運命に心を痛めた小夜は、子供たちのメンタルサポートを不定愁訴外来・田口公平に以来する。その渦中に、患児の父親が殺され、警察庁から派遣された加納警視正は院内捜査を開始する。小児科病棟や救急センターのスタッフ、大量吐血で緊急入院した伝説の歌姫、そこに厚生労働省の変人・白鳥圭輔も加わり、事件は思いもかけない展開を見せていく……。(表紙カバーより)



『チーム・バチスタの栄光』に続く海堂尊の医療ミステリ第2弾。
時制的には一応続きのような形ですが、この作品だけで読んでも大丈夫です。

タイトルの示すように、今回の主役(?)は看護士の浜田小夜。
キーになっているのは小夜の特技というか、特殊な能力とも言える歌声で……というものなんですが、これがなんだかイメージしにくく、現実味に欠けてるせいか作品全体が失速してるように感じられました。

それと、このシリーズの持ち味なのかもしれないけれど、登場人物はもちろん、小道具大道具にまでいちいちあだ名がついていて、その説明や由来などがちょっとくどかったです。

ミステリというより、SF?
好みが分かれるところでしょうね。
せっかく医療ミステリなんだから、劇画タッチでもいいから肝心なところはきっちりと理詰めでやってほしかったです。
期待していただけに残念。



★★★☆☆





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『チーム・バチスタの栄光』海堂 尊  

チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 599) (宝島社文庫 599)チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 599) (宝島社文庫 599)
(2007/11/10)
海堂 尊

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『このミス』で話題だったし、たまには流行に乗ってみようと、私にしては珍しく新品で買った作品(アメリカでは定価の2倍近くするんです…)。

大学病院が舞台ということで、『白い巨塔』や『海と毒薬』の雰囲気を想像していたのですが、見事に裏切られました。
劇画タッチともいえる文章で読みやすく、ところどころ声に出して笑ってしまうほど。
また、キャラクターたちも魅力的です。

これぞエンターテインメント!
理屈抜きで純粋に楽しめる作品ではないでしょうか。
また、ミステリとしても、トリックも殺人動機も頷けるもので、これが現役お医者さんが書いたデビュー作だなんて。
続く作品がとても楽しみです。

あ、映画では田口先生が女性になってるそうですけど、これはぜひ原作のまま男性でやって欲しかったですねー。
(私が腐り気味だからじゃなくてw)
そうじゃないと、ラストシーン(原作の)が生きてこないような気が……。


★★★★★


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チーム・バチスタの栄光(下) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 600) (宝島社文庫 (600))チーム・バチスタの栄光(下) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 600) (宝島社文庫 (600))
(2007/11/10)
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