■ 慢性濫読 ■

最近めっきり物忘れがひどいので、簡単な読書メモです。ミステリ多め

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『楽園』宮部 みゆき  

楽園〈上〉楽園〈上〉
(2007/08)
宮部 みゆき

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楽園 下楽園 下
(2007/08)
宮部 みゆき

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【上巻】「模倣犯」事件から9年が経った。事件のショックから立ち直れずにいるフリーライター・前畑滋子のもとに、萩谷敏子という女性が現れる。12歳で死んだ息子に関する、不思議な依頼だった。少年は16年前に殺された少女の遺体が発見される前に、それを絵に描いていたという。
【下巻】土井崎夫妻がなぜ、長女・茜を殺さねばならなかったのかを調べいてた滋子は、夫妻が娘を殺害後、何者かによって脅迫されていたのではないか?と推理する。さらには茜と当時付き合っていた男の存在が浮かび上がる。新たなる拉致事件も勃発し、様々な事実がやがて一つの大きな奔流となって物語は驚愕の終末を迎える。(帯より)



『模倣犯』の前畑滋子といえば、連続猟奇殺人事件を暴き、犯人を自供にまで追いつめたフリーライター。
でも決してスゴ腕ジャーナリストなわけじゃなく、悩んだりもがいたり怯えたりしながらもただ突き進んでいった共感の持てる大好きなキャラクターです。
なので今回の『楽園』で「滋ちゃん再登場!」の帯に即買いしました。

ストーリーは『模倣犯』のような大事件ではありません。
いきなり“サイコメトラー”から話が始まるので、宮部さんお得意の超能力者モノにいっちゃうんじゃないかと不安になりましたが、そこからすでに時効となった殺人事件に発展し、滋ちゃんの捜査の目的は、その殺人事件の本当の動機と透視能力の証明(?)に。

『模倣犯』のようなミステリとしての“派手さ”はありませんが、家族の絆とは何かと問いかける作品でした。
最初の依頼人・敏子の育った環境などは、法では裁かれないけれど一人の人間の人生を大きく歪めてしまったという意味で考えさせられます。
家族の誰かがスケープ・ゴートになるような例は、敏子や殺された少女の家庭に限らず、程度の違いこそあれ珍しいことではないですよね、悲しいことに。

下巻では話が膨らみすぎて、まとまりに欠ける印象。
ちょっと失速しました。

でも、また滋ちゃんに会えたこと(しかも模倣犯事件のトラウマに苦しんでたり、老眼鏡が必要になってたりで人間臭くいてイイ)と、滋ちゃんの旦那さんの昭ちゃんが相変わらずの下町気質だったことが嬉しかった!
それだけでも読んでよかったなーと思えました。

『模倣犯』を再読したくなりました。
レビューもメモ程度にしか書いてなかったしね。



★★★★☆




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『誰か Somebody』宮部みゆき  

誰か (文春文庫 み 17-6)誰か (文春文庫 み 17-6)
(2007/12/06)
宮部 みゆき

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今多コンツェルンの社長づき運転手が、自転車による轢き逃げ事故で死亡する。
同社広報室に勤める編集者・杉村は、社長の娘婿という立場もあって、死亡した運転手の半生を纏めた本の編集を一任されるのだが、彼の過去を取材するうちに……
という、誰もがいつ遭うかもしれない日常的とも言える事故によって、何人もの人たちの人生に波紋が広がっていく話。

事故が起きたのは東京の下町で、たくさんの運河(水路)と気さくな住民たち、けれど新たに林立したマンション群で暮らす顔も知らない隣人たち。
私も東京の下町で生まれ育ったので、その描写にはホームシックになりそうでした。
『模倣犯』といい『火車』といい、宮部さんはこういう市井の人々や日常に隣り合った、誰もが陥る(巻き込まれる)可能性のある犯罪を描くのが本当に上手いと思う。
そしてまた、人の心の温かさも残酷さも。

派手さはないけれど、じっくり楽しめた作品でした。

★★★★☆


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『模倣犯』宮部 みゆき   

模倣犯1 (新潮文庫)模倣犯1 (新潮文庫)
(2005/11/26)
宮部 みゆき

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ハードカバーで上下巻、文庫版で全5巻に及ぶこの長編、去年の今頃に興奮状態で3日間で読了しました。

推理小説という言葉ではくくりきれない、さまざまな社会問題や、誰もが持っていそうな心の暗なる部分が犯罪へと膨らんで行く様子、そして登場人物の一人一人の背景や心理描写がしっかり書き込まれているためリアリティがあり、最後まで息のつけない作品でした。
残酷なシーンや涙が出そうになる箇所も多々あって、読後は数日間放心。

ミステリファンでなくても、たくさんの人にお薦めしたい!!


★★★★★


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模倣犯2 (新潮文庫)模倣犯2 (新潮文庫)
(2005/11/26)
宮部 みゆき

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模倣犯3 (新潮文庫)模倣犯3 (新潮文庫)
(2005/11/26)
宮部 みゆき

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模倣犯〈4〉 (新潮文庫)模倣犯〈4〉 (新潮文庫)
(2005/12)
宮部 みゆき

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模倣犯〈5〉 (新潮文庫)模倣犯〈5〉 (新潮文庫)
(2005/12)
宮部 みゆき

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