めぐみ、お母さんがきっと助けてあげる
2008 / 01 / 03 ( Thu )
めぐみ、お母さんがきっと助けてあげるめぐみ、お母さんがきっと助けてあげる
(1999/11)
横田 早紀江

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1977年、13歳の時に失踪した横田めぐみさんのお母さんによる、20年間の手記。
長い間、家出か自殺か誘拐かと捜索が続けられていましたが、今となっては北朝鮮による拉致であることが判明しています。
(この本は1999年に書かれているため、その後日本に奪還された蓮池薫さんらは、めぐみさん同様、北朝鮮にいる生死不明の拉致被害者として書かれています)

北朝鮮については、日本ではなく北朝鮮が敵対視するアメリカに住んでいる身として、また、日頃から“よりよい教育と暮らしを求めてアメリカで暮らしている韓国人”のお友達と仲良くしているので、いろいろ思うところがあるのですが、あえてここではブックレビューのみということで。



読む前から、子供を奪い取られた母親の手記ということで涙するのは覚悟していましたが、気の狂わんばかりの著者の悲嘆や憤りが、同じ13歳の娘をもつ身として痛すぎて、実際に涙が溢れたのは最後の月刊『現代コリア』(2007年11月終刊)の元編集長・西岡力氏による『解説』を読んでいる時でした。

めぐみさんのお母さん、感情的すぎず、泣き言にせず、よくこれほど辛い経験を力強く整然と書かれたと感心します。
以前読んだジェンキンス氏の『告白』は“北朝鮮に閉じ込められたアメリカ人”の手記でしたが、違う立場で……言ってみれば内側と外側という視点で、続けて読みたかったな、と思いました。
また、この本の中で何度も触れられている元北朝鮮工作員・安明進氏による手記『北朝鮮拉致工作員』も読んでおきたいです。

あ、この本を読んでふと思いつき、過去の大韓航空機がらみの事故を調べてゾッとしました。
運賃が安く、機内食も美味しいので、帰国時には利用したこともあったのですが……今後乗ることはないと思います。

★★★★☆

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03 : 01 : 13 | 和書(ノンフィクション) | page top↑
告白
2005 / 12 / 30 ( Fri )
告白告白
(2005/10/08)
チャールズ・R・ジェンキンス

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念願叶ってやっと入手&読了(一時帰国した友達に買ってきてもらいました)。

この本は、ジェンキンス氏による“北朝鮮告発”ではなく、あくまでも氏の個人的な半生が綴られていると私は受け止めています。
確かに、この本で初めて知った北朝鮮の現実もありますが、それでもベースになっているのは、ありふれた未熟な若者だった脱走兵、そして一人の日本人女性を心から愛したジェンキンス氏の姿です。

国家としての北朝鮮の傍若無人ぶりに改めて呆れるよりも、一人の男性として父として、ひとみさんや子供たちを守り続けた深い愛に感動しました。
翻訳せずに英語のままアメリカでも出版してほしいです。

★★★★★

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02 : 09 : 24 | 和書(ノンフィクション) | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
東電OL殺人事件
2005 / 12 / 27 ( Tue )
東電OL殺人事件 (新潮文庫)東電OL殺人事件 (新潮文庫)
(2003/08)
佐野 眞一

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この事件が起きた時、私はまだ日本で暮らしていたのですが、なぜか事件の詳細を知らずに、「不法滞在の外国人が犯人だった」と、自分の中で完結させておりました。
が、事件から10年近くたった今、個人サイトなどでチラチラとこの事件について書かれたものを目にし、「ん?あれはそんなに複雑な事件だったのか?」と疑問を持ってこの本を手にしました。

本の内容は、雑誌に連載されたものをまとめたそうなので仕方ないのでしょうが、無駄な反復が多く、550ページ近い厚さは必要なかったのではないかと思いました。
著者は確かに綿密な取材をしているようですが、文章の中でセンチメンタルともいえる憶測やこじつけが多く、やや鼻につきました。
本筋としては冤罪を訴えるものかと思いきや、被害者の病的な行動の2本立てとなっていて、後者に関してはもう精神医学の領域になるかと思います。なので、被害者の行動の謎に迫るなら、もっと医学的な視点からの取材が必要だったのではないかと、どうも詰めが甘い感じが拭えません。
厳しいようですが、一言で言うと『ライターの自己満足本』。
私にしては珍しく、奮発して新品で買った本だったんだけどなぁ(笑)

★★☆☆☆

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