■ 慢性濫読 ■

最近めっきり物忘れがひどいので、簡単な読書メモです。ミステリ多め

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『子どもはぜんぜん、悪くない。』佐藤 弘道  

子どもはぜんぜん、悪くない。子どもはぜんぜん、悪くない。
(2005/04/21)
佐藤 弘道

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NHKの幼児番組『おかあさんといっしょ』で、12年間“体操のおにいさん”を務めた“ひろみちおにいさん”こと、佐藤弘道さんのエッセイです。
現在中1と小5の我が家の子供たちは、どっぷり“ひろみちおにいさん”世代でして、この本は娘が日本語補習校から借りてきました。

じつは私も子供が小さいうちは、“体操のおにいさん”の時間になると一歩TV画面に近づいて、家事の手を止めて見入るほどには大好き(笑)
なので、たくさんの撮りおろし写真にニンマリしながら楽しませていただきました。

エッセイの方は、ご自身の生い立ちやお仕事のこと、ご両親のこと、奥様(NHKで朝の体操をやっていらした方)とのなれそめ、ご自身の子育てのことなどが、語り口調で書かれています。
それはブラウン管を通して受ける“ひろみちおにいさん”の印象のまま、飾りっけのない優しいものですが、「ああ、いつも笑顔だけど、いろんな苦労もあったのね」と、スポーツマン佐藤弘道氏の顔も見える、好感の持てるものです。
奥様とご両親とのエピソードも素敵。

タイトルには、「最近変わってしまったのは子供たちじゃなく、親たちなんだ」という警鐘が込められてます。
しかし、それすら丸く柔らかく語られているから、まだまだ子育て奮闘の続くこちらとしては、反発するよりも「あ、そうかも。気をつけないと」と素直に折れてしまう……これこそが彼の持ち味なんだな、と思いました。

小さいお子さんのいらっしゃる方に、特にお薦めしたい本です。


★★★☆☆


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『海と毒薬』遠藤 周作  

海と毒薬 (新潮文庫)海と毒薬 (新潮文庫)
(1960/07)
遠藤 周作

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第二次世界大戦末期、九州の大学病院で実際に行なわれた米軍捕虜の生体解剖。
この“殺人事件”をベースにしたフィクションです。

残酷な、信じられない、信じたくない事件ですが、この本のテーマは『罪と罰』であって、グロテスクさを売り物にしたものではありません。
終始淡々とした描写で事件に関わった人物の背景や心理が語られていき、その中に『罪とは何か』という疑問が織り込まれています。
罰せられることがなければ、それは罪にはならないのでしょうか。
時代背景的に『みんな死んでいく世の中』において、命の重さが学内の派閥争いよりも軽く扱われていることのほうが、よっぽどグロテスクだと感じました。

冒頭に描かれている、戦後(昭和30年代)の平和な新興住宅街の様子をじっくり読むと、戦争の狂気が浮き彫りになってゾッとします。

どこかで読んだ、『戦争が起こるたび、兵器と医学が飛躍的に進歩する』という一節を、思い出していました。


★★★★☆


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この文庫がすごい! 2007年版  

この文庫がすごい! 2007年版 (2007)この文庫がすごい! 2007年版 (2007)
(2007/07)
「このミステリーがすごい!」編集部

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こちらは夏に出版されたので“いまさら感”もありますが、前回の『このミステリーがすごい!』が面白かったもので書店で見かけて衝動買い。
(それにしても税別790円のムックが11.10ドル=定価の1.5倍以上って高すぎる!)

ジャンルを問わず、2006年4月~2007年3月に出版された『面白い文庫本』が紹介されてます。
さらに、過去20年間の『このミス』から名作を発掘&歴代ベスト20一覧表が素晴らしいです!
個人的なことを言うと、つい数日前にネットで『このミス』の歴代ベスト20を見つけたものの、右クリックができなくて「う~ん…」と唸っていたところだったので、これはBOOK-OFFへ行く際の必携となりそう。

読み物としても楽しい本ですが、文庫派の私としてはかなり実用度が高いです。


★★★★★


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このミステリーがすごい! 2008年版  

このミステリーがすごい! 2008年版このミステリーがすごい! 2008年版
(2007/12/05)
このミステリーがすごい!編集部

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『このミス』が20周年ですって!!
それなのに……じつは私、今回初めて購入いたしました。
だって今回は特別価格でお安かったんですもの♪

これまではランキングのみ店頭でチェックしておりまして、じっくり読むのはもちろん今回が初めて。
なので、これまでの『このミス』と比べてどうこうとは言えないのですが……純粋に楽しかったです!
500円でこれだけ楽しめるムック本なら、超お買い得なのではないでしょうか。

特に『人気作家59名によるエッセイ』が面白かったです。
“私の隠し玉”と称した、現在執筆中の作品や間もなく出版予定のほのめかしもさることながら、『20年前の自分が何をしていたか』というエッセイが、とても楽しかったです。
ベテラン作家さんは現在も続いているシリーズ物にすでに取りかかっていたり、「え?この作家さん、こんなに若かったんだ」と、もう何冊も出している方が20年前は小学生だったり、女性作家さんの中には離婚して生活のために書かざるを得なくて作家になった方、などなど。

あ、欲を言えば、海外作品ベスト10では、原題(英語)も1行でいいので書いて欲しかったです。
こちらの書店で探しやすいので。


今回の国内ベスト10はまだしばらくは文庫にはならないでしょうから、『08年版このミス』でチェックした本は、数年後までとっておきます。
(ハードカバーの新刊は定価の2倍近くするので、ちょっと手が出ません)


★★★★★


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『暗黒館の殺人』(全4巻)綾辻 行人  

暗黒館の殺人 1 (1) (講談社文庫 あ 52-15)暗黒館の殺人 1 (1) (講談社文庫 あ 52-15)
(2007/10)
綾辻 行人

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もう12、3年前に出勤途中のキオスクで買った『殺人方程式』で心捕われ、それからというもの館シリーズ、囁きシリーズと綾辻作品は読みあさってきました。
正直なところ彼に出会っていなかったら、今ほど『本格推理』と呼ばれるジャンルは読んでなかったはず、というほど私の本棚を変えた作家さんです。
この久しぶりの館シリーズ。
新作文庫が出たので、待ちきれずに日本から航空便でお取り寄せしました。


さて、今回の2000ページに及ぶ長編ですが、さすがに最初から雰囲気づくりが上手いです。
そして、この雰囲気に呑まれて騙されちゃうのが館シリーズ(笑)

第1巻はいわば序章のようなもので、登場人物やその背景、館の様子などがほとんどで、最後の方にやっと何かが起こります。

★★★☆☆(星3つは辛口かな?)



暗黒館の殺人 2 (2) (講談社文庫 あ 52-16)暗黒館の殺人 2 (2) (講談社文庫 あ 52-16)
(2007/10)
綾辻 行人

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立て続けに人が殺され、事件と屋敷にまつわる謎が列挙されます。
いよいよ始まりのゴング!


……ええと、不謹慎ではありますが、別の視点からも楽しめますよ 。
玄児さんと中也くんが素敵です!

★★★★☆



暗黒館の殺人 3 (3) (講談社文庫 あ 52-17)暗黒館の殺人 3 (3) (講談社文庫 あ 52-17)
(2007/11)
綾辻 行人

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こ、これは……!
まさか、ホラー? オカルト?
推理小説の種明かしが超常現象、なんて興醒めなことは綾辻さん、やりませんよね!?

全4巻の中ではもっともページ数が多く、この作品の中で一番重要な、じっくり読み込んで欲しい巻かもしれないです。
いや、ページはどんどん捲られてしまうんですが。

それにしても、数週間前に島田荘司の『アトポス』で読んだエリザベート・バートリの名前をここでも目にするとは思いませんでした。

★★★★★



暗黒館の殺人 4 (4) (講談社文庫 あ 52-18)暗黒館の殺人 4 (4) (講談社文庫 あ 52-18)
(2007/11)
綾辻 行人

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おおおお!!
そうきたか!

「結構先が読めるかも~犯人わかったかも~」と少々天狗になっておりましたが、見事にやられました。
やはり綾辻さんには勝てません。
ボコ殴りにされた気分。
そんでもってちょっぴり悲しい。


みなさんもレビューでおっしゃってることですが、これまでの館シリーズの集大成とも言える作品で、読後は『十角館』から読み直したくなります。


『ダリアの祝福を!!』


★★★★★


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category: 綾辻 行人

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