■ 慢性濫読 ■

最近めっきり物忘れがひどいので、簡単な読書メモです。ミステリ多め

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『リア王』ウィリアム・シェイクスピア  

リア王 (光文社古典新訳文庫)リア王 (光文社古典新訳文庫)
(2006/09/07)
シェイクスピア

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(アマゾン「BOOK」データベースより)
とつぜん引退を宣言したリア王は、誰が王国継承にふさわしいか、娘たちの愛情をテストする。しかし結果はすべて、王の希望を打ち砕くものだった。最愛の三女コーディリアにまで裏切られたと思い込んだ王は、疑心暗鬼の果てに、心を深く病み、荒野をさまよう姿となる。


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恥ずかしながら初シェイクスピア。
新訳とのことで、 台詞がリアルで読みやすかったです。
それにしても400年も前の作品なのに、扱われるテーマ(問題)が、現代の私たちの社会でも問題になっていることには驚きました。
親の老いや財産争い、金目当ての結婚や不倫……それが人間の本質なのかしら、何百年たっても答えなんか出ないのかしら、と思うとちょっと悲しかったですが。

シェイクスピア4大悲劇と呼ばれるこの作品、子供たちに裏切られ、財産だけをむしり取られて捨てられる老親の姿が描かれてますが、そもそも、親に対する子供の愛情を、言葉だけで測ろうとしたこの親(リア王)も問題だと思うんですよね。



この前、4年ぶりに帰国してきたんですけど、想像してたより母が元気そうで安心しました。
でも、ちょっと被害妄想気味だったりひがみっぽかったり、「ものをくれる人=いい人」みたいな発言をしたり、見えないところですごく老けたように感じました。
そんな経験の直後に読んだこの作品だったので、いろんな意味で“痛かった”です。

シェイクスピア、もっと早くに読んでいればよかった。
でも、ひとつも読まないまま一生を終えなくてよかった。
もっと読んでみようっと。



★★★★★


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『空港にて』村上 龍  

空港にて (文春文庫)空港にて (文春文庫)
(2005/05)
村上 龍

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(アマゾン「BOOK」データベースより)
コンビニ、居酒屋、公園、カラオケルーム、披露宴会場、クリスマス、駅前、空港―。日本のどこにでもある場所を舞台に、時間を凝縮させた手法を使って、他人と共有できない個別の希望を描いた短編小説集。村上龍が三十年に及ぶ作家生活で「最高の短編を書いた」という「空港にて」の他、日本文学史に刻まれるべき全八編。


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久しぶりに読んだ村上龍。

「留学のために海外に出て行く人物を主人公にした」とあとがきにありますが、全部が全部留学というわけではありません。
むしろ留学というよりも、毎日の閉塞感の中でもがく人々が、思い切って新しい世界へ脱出しようと気持ちを切り替える……そんな瞬間が描かれた前向きなお話ばかりだと思いました。

『駅前にて』の「どこにも出かけようとしない人間が嫌いなだけだ」の一節に共感。
ここでいう「出かける」は、実際に外に出ることだけじゃなくて、精神的なことも含まれていると思う
私たちが普通に生活していれば、毎日何かしら外に出るわけだけど、心が外に向いていないんじゃだめだ。
また逆に、家から一歩も出られなくても、精神が外に向かっていれば、その人は成長し続けると思う。

本の最後に収録された表題の作品、『空港にて』は現代のシンデレラストーリー。
大きな希望をもらいました。



★★★★☆


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