■ 慢性濫読 ■

最近めっきり物忘れがひどいので、簡単な読書メモです。ミステリ多め

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09年2月のまとめ  

2月の読書メーター
読んだ本の数:15冊
読んだページ数:5592ページ

夏目友人帳 (1) (花とゆめCOMICS (2842))夏目友人帳 (1) (花とゆめCOMICS (2842))
★★★★★
読了日:02月28日 著者:緑川 ゆき
終末のフール終末のフール
★★★★★
読了日:02月27日 著者:伊坂 幸太郎
モーターサイクル・ダイアリーズ (角川文庫)モーターサイクル・ダイアリーズ (角川文庫)
★★★★☆
読了日:02月26日 著者:エルネスト・チェ ゲバラ
2時間でまるわかり!世界の情勢地図―何が起きてる?これからどうなる? (青春文庫 (わ-20)) (青春文庫)2時間でまるわかり!世界の情勢地図―何が起きてる?これからどうなる? (青春文庫 (わ-20)) (青春文庫)
★★★☆☆
読了日:02月25日 著者:
砂漠(Jノベル・コレクション) (Jノベル・コレクション)砂漠(Jノベル・コレクション) (Jノベル・コレクション)
★★★☆☆
読了日:02月23日 著者:伊坂 幸太郎
山魔の如き嗤うもの (ミステリー・リーグ)山魔の如き嗤うもの (ミステリー・リーグ)
★★★★☆
読了日:02月20日 著者:三津田 信三
ジョーカー・ゲームジョーカー・ゲーム
★★★★☆
読了日:02月19日 著者:柳 広司
新世界より 下新世界より 下
★★★★☆
読了日:02月18日 著者:貴志 祐介
新世界より 上新世界より 上
★★★☆☆
読了日:02月17日 著者:貴志 祐介
アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫)アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫)
★★★★★
読了日:02月12日 著者:伊坂 幸太郎
重力ピエロ (新潮文庫)重力ピエロ (新潮文庫)
★★★★★
読了日:02月11日 著者:伊坂 幸太郎
陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)
★★★★☆
読了日:02月06日 著者:伊坂 幸太郎
ラッシュライフ (新潮文庫)ラッシュライフ (新潮文庫)
★★★★☆
読了日:02月04日 著者:伊坂 幸太郎
楽園 下楽園 下
★★★★☆
読了日:02月02日 著者:宮部 みゆき
楽園〈上〉楽園〈上〉
★★★★☆
読了日:02月01日 著者:宮部 みゆき

読書メーター


---------------


おお! 今月も私にしては読みましたねぇ!
(上下巻がそれぞれにカウントされちゃってますけど)
ええ、まったく勉強しておりません(笑)
大学は現在ちょっとお休み中です。


そもそも私の場合、子供の頃から本を読んでいると叱られて育ったので、どうも読書には罪悪感がつきまとうのですよねー。
なので小さい頃は図書館に家出して、高校生になったら昼休みの図書室と行きつけのジャズ喫茶(隣りが本屋で、数件先には古本屋もあった)で読んでました。
働くようになってからは、仕事で活字漬けだったため趣味では読まなくなってしまいましたが、妊娠中にはまた読むようになりました。
で、渡米してからは、大量の本を日本から持って来たものの、英語力向上のために極力英語を読むようにしてきました。
だからこうして、新刊やベストセラーを好きなだけ読むのは、人生初のことかもしれない。
しかも大人買い(笑)
幸せだー。



さてと。
2月のベスト3は………

1:『アヒルと鴨のコインロッカー』

2:『終末のフール』

3:『重力ピエロ』


ええ、すべて伊坂幸太郎さんです。
どうしよう、大好きすぎる。
『モダンタイムス』に出てきた変な作家・井坂好太郎にまで惚れそうなほど。

『終末のフール』と『重力ピエロ』は、雰囲気もテーマもジャンルも違いますが、どっちも同じくらい好き。
でも今日は『終末のフール』のレビューを書くためにちょっと再読して、またドキドキしてるので2位にしときます。



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category: 本にまつわる雑記

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『夏目友人帳(1)』緑川 ゆき  

夏目友人帳 (1) (花とゆめCOMICS (2842))夏目友人帳 (1) (花とゆめCOMICS (2842))
(2005/10/05)
緑川 ゆき

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幼い頃に両親を亡くし、親戚中を転々として育った高校生・夏目貴志。
生まれ持った不思議な能力……あやかし(妖怪)が見えるという力のせいで友達もできず、大人たちからも気味悪がられてきた。
最近になって、遠い親類に引き取られ、かつて自分の祖母・レイコが暮らした土地に引っ越してきた夏目は、祖母の遺品の中にあった『友人帳』なるものの正体を知る。
それは自分と同じ力、いや、それ以上に強い妖力を持っていたレイコがかつて勝負を挑み、打ち負かした妖怪たちの名前が綴られたノートだった。
友人帳に名前を封じ込められ、レイコのしもべとなった妖怪たちが名を取り戻そうと、レイコに瓜二つの夏目を襲う。
各話読み切り。




だいぶ前に雑誌『ダ・ヴィンチ』の特集で気になっていたコミックです。
最近また、友達に絶賛オススメされたのでブックオフに走ったのですが見つからず、とりあえずアニメは徹夜状態で全部観てしまいました。
うう、すごくよかったぁ。
絵も綺麗だし台詞もいいし、なんといっても心温まるストーリーが泣かせます。

で、やっと見つけた原作。
1巻だけですが(涙)。
ああ、やっぱりいいなぁ!
アニメもクオリティ高いけど、やはりこぼれてしまった原作の細かい表現やエピソードがありますからね。

妖怪モノというと京極さんや水木さんがまっさきに頭に浮かびますが、この『夏目友人帳』は、襲ってくる妖怪たちもよく知ってみれば、とても悲しくて淋しい人(?)たちばかり。
決して“妖怪退治”なんかじゃなくて、「もっとわかりあいたい」という、ずっと孤独に生きてきた夏目と妖怪たちの友情みたいなのが、すごくすごくせつないんです。
だって妖怪に較べたら、人間の一生はとても短いから。
夏目と同様に孤独だった当時女子高生の祖母・レイコと妖怪たちのエピソードもいい。


この第1巻には、各話読み切りで4話収録。
第2話『露神』と第4話『ダム底の燕』が大好き。



★★★★★



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category: コミック

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『終末のフール』伊坂 幸太郎  

終末のフール終末のフール
(2006/03)
伊坂 幸太郎

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出版社 / 著者からの内容紹介
あと3年で世界が終わるなら、何をしますか。
2xxx年。「8年後に小惑星が落ちてきて地球が滅亡する」と発表されて5年後。犯罪がはびこり、秩序は崩壊した混乱の中、仙台市北部の団地に住む人々は、いかにそれぞれの人生を送るのか? 傑作連作短編集。



ミステリというより、SF人情ドラマ?
ひとつひとつのお話は短いですが、それぞれに違ったテーマで書かれていて、込められたメッセージも深くてすごくよかったです。
まったく別の8つの短編が収録されていますが、舞台がひとつの団地とその周辺なので、さりげなく登場人物が繋がっていたりします。

あと3年で、小惑星の衝突によりすべてが終わってしまうと自覚した人たちのお話で、ああ人間て、これがラストチャンスだよと宣言されなければ真剣に考えないことや、わかっているのに行動に移せないことって、たくさんたくさんあるんでしょうねぇ。
それが普段からできていたら、人生はもっと充実するし、世界はもっと平和だろうに。

小惑星衝突のニュースが発表されてから数年間は日本中が混乱し、パニックの暴徒に巻き込まれて亡くなる人、強盗強奪によって殺される人、絶望して自殺する人があとをたたなかったけど、あと3年ともなると、ある程度淘汰されたというか、生き残っている人々は冷静で、限られた時間をどこで、誰と、どうやって過ごそうかと、一見静かに静かに、けれど何かの拍子でバチンと弾けてしまいそうに張りつめた恐怖とと哀しみを抱えて生きているんです。
映画『アルマゲドン』より『ディープ・インパクト』の方が好き!という方なら、きっと好きな作品だと思います。

以前読んだNevil Shuteの『On The Beach』という小説を思い出しました(こちらは核戦争の果てに、ゆっくりと世界を侵食してゆく放射能に怯えながら、生き残った人々が静かに死を待つ話)。



追記には、各話のあらすじを書いておきました。
ネタバレはしてないと思います!
私は『演劇のオール』が好きだな。
悲しいのに、なんだか気持ちが温かくなってウルッときました。



★★★★★




↓こちらもおすすめ
On the BeachOn the Beach
(2002/10/31)
Nevil Shute

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category: 伊坂 幸太郎

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『モーターサイクル・ダイアリーズ』エルネスト・チェ・ゲバラ  

モーターサイクル・ダイアリーズ (角川文庫)モーターサイクル・ダイアリーズ (角川文庫)
(2004/09)
エルネスト・チェ ゲバラ

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内容(「BOOK」データベースより)
二十三歳の医学生エルネストは、親友アルベルトと共に中古のバイクに乗って南米大陸縦断の旅に出る。金も泊まるあてもなく、喘ぐバイクでアンデスを超え、船倉に隠れて密航し、いかだでアマゾン川を下る。様々な出会いと別れ、そして初めて目にする過酷な現実。この旅の記憶が、エルネストの運命を変えた―。青年ゲバラが綴った真実の記録。



以前読んだ戸井十月著『チェ・ゲバラの遥かな旅』は、言ってみれば戸井氏が編集した、親友とオートバイで旅に出る医学生・エルネスト・ゲバラ・デ・ラ・セルナが、革命家・エルネスト・チェ・ゲバラとして生涯を閉じるまでの半生の“サマリー”だったけれど、こちらはゲバラ本人が書いたカストロと出会う前の、ゲリラとして戦闘に身を投じる前の、恵まれた家庭で育ち世間知らずで好奇心旺盛なボンボン学生(1950年代前半のアルゼンチンにおいては)の、行き当たりばったりな旅の記録です。

『日記』というタイトルになってはいますが、本文中に日付はないので、旅が終わってから記憶に頼って印象的な部分だけを抜き書きした回顧録のようなものだと思われます(死後、ゲバラの娘によって発見され、出版に至った)。

少し年上の親友・アルベルト(当時すでに大学は卒業して、医師免許も取得していた)と、「とにかくアメリカに行ってみないか?」と綿密な計画も立てずに、オンボロバイクにタンデムしてアルゼンチンのコルドバから一旦大西洋を望み、チリをひたすら北上していく。
途中、さまざまな人々との出会いや、初めて見る風景などに感動したり憤ったり。
それまで考えたこともなかったことを考えさせられたり。
特に、先住民族であるインディオたちが差別を受ける理不尽さや、社会主義に生きる人々の悲しいまでのひたむきさには多くの行数が割かれ、目からウロコだったんだろうなぁと想像させられました。

旅の後半は、オートバイが修理不可能なほど壊れてしまったため、ヒッチハイクや貨物船に紛れ込んだりして旅を続けます。
お金が尽きればバイトし、出会った人に食事や一夜の宿をすがって、時には恩返しをしたり逃げ出したり。
けれど、自分たちの生活でいっぱいいっぱいな、決して裕福とはいえないチリの人々の“客人はとにかく歓迎する”といった温情も、国境を越えればガラリと変わってしまうのが印象的でした。
文章はインテリな若者らしく気取ったところもあるけれど、なかなか文学的で上手です。



★★★★☆



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↓追記は読みながら思い出した個人的なこと
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category: ノンフィクション

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『2時間でまるわかり!世界の情勢地図―何が起きてる?これからどうなる? 』ワールド・リサーチ・ネット編  

2時間でまるわかり!世界の情勢地図―何が起きてる?これからどうなる? (青春文庫 (わ-20)) (青春文庫)2時間でまるわかり!世界の情勢地図―何が起きてる?これからどうなる? (青春文庫 (わ-20)) (青春文庫)
(2008/04/09)
ワールド・リサーチ・ネット

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内容(「BOOK」データベースより)
アメリカ、ロシア、韓国…相次ぐニューリーダーの登場から、緊迫の環境問題まで―日本人が知らないその「舞台裏」にズバリ迫る。



深夜のコンビニで、ビールのついでについ買ってしまいそうな、いわゆる雑学モノ。
池上彰氏の『そうだったのか!』シリーズに似た内容だけれど、ひとつひとつのトピックの解説はもっとはるかに浅くて、それがわかりやすいと呼ぶか、物足りないと呼ぶかは、読者がどこまでの情報をもとめるかによるのでしょう。

私としては、この本がイマイチだと思ったのは、裏事情や思惑の絡み合った国家間の事情を端的にまとめすぎてる点と、データによっては古く感じられるもの多かったから。
ちなみに巻末の参考文献リストを見てみると、池上氏の著作に較べてずっと少ないし、“編集”ということなので、誰かが調べてまとめたものからさらに抜粋しているため、書き手の意見のようなものは抜けてるんですね。
まぁ、暇つぶしにはなりましたが(暇でもないんですけどw)、読みながらちょこちょこと、「あー、それはこういう事情もあったんだよ」とか「もっと新しいデータ、見たことあるよ」などど、補足を入れたくなりました。

しかし、何度も書きますけど、1つのトピックをたった2ページほどでまとめてるライターさん、すごいな!
それから、私が驚いた新発見は、富士山が活火山だってこと!
え? 休火山じゃなかったんですか??
……と、驚いて調べましたら、1990年代までは小学校などで『富士山は休火山』と教えていたそうなんですね(気象庁が『休火山』という区分を廃止したせいもあるそうですが)。




★★★☆☆




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category: ノンフィクション

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『砂漠』伊坂 幸太郎  

砂漠(Jノベル・コレクション) (Jノベル・コレクション)砂漠(Jノベル・コレクション) (Jノベル・コレクション)
(2008/08/01)
伊坂 幸太郎

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内容(「BOOK」データベースより)
入学、一人暮らし、新しい友人、麻雀、合コン…。学生生活を楽しむ五人の大学生が、社会という“砂漠”に囲まれた“オアシス”で超能力に遭遇し、不穏な犯罪者に翻弄され、まばたきする間に過ぎゆく日々を送っていく―。



ミステリというよりは、青春麻雀小説?
伊坂さんお得意のきわだったキャラクターの5人が送る大学生生活を、入学時から描いています。
バイトや麻雀や合コンや論文や……そんな“日常”にプラスして、ホストとの賭けボウリングや超能力や連続強盗事件などの冒険。


……感想の結論から言ってしまうと、全然入り込めなかったなぁ。
台詞回しやキャラは好きなんだけど。
まず、私の場合、麻雀のルールを全く知らない。
ついでに言うなら、ボウリングのルールもほとんど知らない。
そして一番、この作品に入り込む資質がなかったと思うのは、私は大学に行っていないこと(今でこそ学生だけど、アメリカの大学だし基本は主婦なので、日本の大学のことがよくわからない)。
だからきっと、この作品のオイシイ部分の多くを私は理解できなかったんだよ。

他の方のレビューを見ていると、やはり「自分の学生時代を思い出した」、「懐かしく共感できた」という感想で高評価なのね。
私は、大学進学率がぐーんと上がったバブル期に高校を卒業したのだけれど、まぁ、いろいろな事情で進学はしなかったから、勉学だけではなく、子供(高校生)から大人(社会人)への過渡期に『砂漠』へと踏み出す準備期間を得ることができた作品のキャラたちが、ただうらやましかったな。
(好きな仕事に没頭していた自分も幸せだったけど)




★★★☆☆



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category: 伊坂 幸太郎

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『山魔の如き嗤うもの』三津田 信三  

山魔の如き嗤うもの (ミステリー・リーグ)山魔の如き嗤うもの (ミステリー・リーグ)
(2008/04/21)
三津田 信三

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内容紹介
「山魔に嗤われたら
……終わり」

忌み山で人目を避けるように暮らしていた一家が忽然と消えた。そのときから惨劇は始まったのだともいえる。村を守る「六地蔵様」にまつわる童唄、まるでそれをなぞるかのように、一人ずつ……。

「しろじぞうさま、のーぼる」
一人目の犠牲者が出た。
「くろうじぞうさま、さーぐる」
二人目の犠牲者──。
「あかじぞうさま、こーもる」
そして……。

山魔が現れた──

『首無の如き祟るもの』に続く刀城言耶シリーズ長編書き下ろし!



昨年の『このミス』にランクインしていた『首無の如き祟るもの』で初めて知った作家さんです(こちらは未読ですが)。
ホラー・ミステリということと、なんといっても同じイラストレーターさんによる一連の表紙が印象的で、早く読みたいと念じていたところ、こちらの日系ブックストア(三省堂コスタメサ店)で発見した本作。

構成的には、前半は伝奇をからめたホラーテイストを強調。
山に囲まれた寒村、古くからの習わし……そんなキーワードだけでもガクガクブルブルワクワクな私には、たまらない作品です。
でも後半は、金山をめぐる血縁者と狭い地域の人々のドロドロとか、見立て殺人とか、密室からの人間の失踪とか、ホラーとして不思議系で曖昧に閉じるのではなく、最後まできっちりトリックあり、どんでんがえしありの理詰めなミステリでした!
嬉しい!
あちこちで評されてることですが、雰囲気的にはまさに横溝正史ワールド。
巻き込まれ型な探偵(本業は作家)が登場する点も、金田一耕助を思い出させます。

文章的には、まだ書きこなれてない雰囲気もありますが、期待大の作家さんです。
文庫化が少ないんですけど、ハードカバーを取り寄せで買ってでも(あ、こちらは海外なので……)、追いかけたくなりますね。

★★★★☆



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category: 三津田 信三

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『ジョーカー・ゲーム』柳 広司  

ジョーカー・ゲームジョーカー・ゲーム
(2008/08/29)
柳 広司

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内容(「BOOK」データベースより)
結城中佐の発案で陸軍内に設立されたスパイ養成学校“D機関”。「スパイとは“見えない存在”であること」「殺人及び自死は最悪の選択肢」。これが、結城が訓練生に叩き込んだ戒律だった。軍隊組織の信条を真っ向から否定する“D機関”の存在は、当然、猛反発を招いた。だが、頭脳明晰、実行力でも群を抜く「魔王」―結城中佐は、魔術師の如き手さばきで諜報戦の成果を挙げ、陸軍内の敵をも出し抜いてゆく。東京、横浜、上海、ロンドンで繰り広げられる最高にスタイリッシュなスパイ・ミステリー。



トム・ロブ・スミスの『チャイルド44』を読んだあとなので、スパイ・ミステリーと聞いて、アクションや流血シーン満載の頭を使うファシズムを舞台としたハードボイルド(なにそれw)を想像していたんですが、全然違いました。

著者が陸軍中野学校からヒントを得たという、スパイ養成学校の生徒たちと創立者・結城中佐が活躍する短編集。
どの作品も無駄な文章は一文もなく、派手な大立ち回りや感情の起伏を押さえたような展開の中に騙し合いが繰り広げられます。
巧妙なトリックを仕掛けたり、仕掛けられたトリックを見破ったりと、スカッとする作品です。
『スタイリッシュなスパイ・ミステリー』という紹介文に、「なんなんだ一体それは」と首をひねったんですけど、簡単に言ってしまうと、カッコイイんですわ。

全編を通して登場する結城中佐がすっごく素敵。
ストーリーが面白かったせいもあるけど、字も大きいし紙も厚いし、あっという間に読み終わってしまった感が残念。
このキャラと設定で長編を希望♪



★★★★☆



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category: 柳 広司

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『新世界より』貴志 祐介  

新世界より 上新世界より 上
(2008/01/24)
貴志 祐介

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新世界より 下新世界より 下
(2008/01/24)
貴志 祐介

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内容紹介
ここは汚れなき理想郷のはずだった。
1000年後の日本。伝説。消える子供たち。
著者頂点をきわめる、3年半ぶり書き下ろし長編小説!

子供たちは、大人になるために「呪力」を手に入れなければならない。一見のどかに見える学校で、子供たちは徹底的に管理されていた。
いつわりの共同体が隠しているものとは――。何も知らず育った子供たちに、悪夢が襲いかかる!

第29回日本SF大賞受賞



2009年の『このミス』で第5位だったし、あちこちで好評を目にするのでわざわざ日本から取り寄せました(高かった!)。

……ええと、最初に明記しておきますが、この作品はミステリではありません。
ジャンル分けするならSFでしょうね。
呪力、注連縄、結界などの言葉や、仏教や日本古来の民間信仰を思わせる風習が出てきますが、舞台は千年後の関東、利根川流域です。
上巻半ばまでは、「ハリポタ?ホグワーツ?」と、ファンタジーものにあまり馴染みのない私はなかなか入り込めずにいましたが、後半からは加速。
確かに、上下巻合わせて1000ページを超える長編を一気に読ませる面白さはありましたが、残酷な殺戮シーンやグロテスクな生物がたくさん出てくる、という以前に、大雑把に言ってしまえば「戦争によって文明が廃れた未来世界での、超能力を持つ人間と異形の生物との戦闘のお話」なので、好き嫌いが大きく分かれる作品でしょうね。

私としては、上巻後半からは一気に読みましたし、SFは好きなので楽しめました。
でも、文庫化を待ってもよかったかも、という印象かな。
(読みながら、ナウシカやコナンやデューンが常にちらつくものの、純粋に楽しめばいいと思う)



★★★★☆




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category: 貴志 祐介

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『アヒルと鴨のコインロッカー 』伊坂 幸太郎  

アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫)アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫)
(2006/12/21)
伊坂 幸太郎

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内容(「BOOK」データベースより)
引っ越してきたアパートで出会ったのは、悪魔めいた印象の長身の青年。初対面だというのに、彼はいきなり「一緒に本屋を襲わないか」と持ちかけてきた。彼の標的は―たった一冊の広辞苑!?そんなおかしな話に乗る気などなかったのに、なぜか僕は決行の夜、モデルガンを手に書店の裏口に立ってしまったのだ!注目の気鋭が放つ清冽な傑作。第25回吉川英治文学新人賞受賞作。



こ、これは!
ちょっとでも内容につっこんだことを書くとネタバレになりそうだし、トリックがバレたらミステリとしてダメじゃん! という以前に、この作品のすごーく深い良さと面白さが半減してしまいそうだから、非常に書きにくいです。
なので、シンプルに感想だけ。

毎回書いてることですが、伊坂さん特有の、たくさんの伏線が手品のように回収される爽快さに加えて、この作品は切ない青春小説。
友情とか人種差別とか、孤独感とか、命の重さとか、なんかもう、いろいろ作家さんのメッセージが詰まっていて、泣いてください的な文章なんかひとつもないのに、悲しいというより寂しくて切なくて泣けました。
社会派というほど綿密に批判的に書いてるわけでもないし、人間を濃厚にドロドロと書き込んでるわけでもない。
だけど、現代の希薄なようでいて、反面誰かを求めている人間関係みたいなのが、さらりとした文体で描かれてるのがまたいい。
……うまく説明できないけど。

『重力ピエロ』と共通点の多い作品だなー、とも思いました。
そして、さらに熟成された印象。
もっと早く読めばよかった!
最近の作品もちょこちょこ読んでるのに、ちょっと前のこの作品で、伊坂幸太郎という作家さんの印象が大きく変わりました。
ますます大好き!


★★★★★



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*読了の翌日にはDVDも観ました。


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category: 伊坂 幸太郎

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