■ 慢性濫読 ■

最近めっきり物忘れがひどいので、簡単な読書メモです。ミステリ多め

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09年3月のまとめ  

3月の読書メーター
読んだ本の数:24冊
読んだページ数:7981ページ

テンペスト 下 花風の巻テンペスト 下 花風の巻
★★★★★
読了日:03月31日 著者:池上 永一
テンペスト  上 若夏の巻テンペスト 上 若夏の巻
★★★☆☆
読了日:03月29日 著者:池上 永一
1/2の埋葬 下 (〔ランダムハウス講談社文庫〕 (シ4-2))1/2の埋葬 下 (〔ランダムハウス講談社文庫〕 (シ4-2))
★★★★★
読了日:03月25日 著者:ピーター ジェイムズ
1/2の埋葬 上 (ランダムハウス講談社 シ 4-1)1/2の埋葬 上 (ランダムハウス講談社 シ 4-1)
★★★★☆
読了日:03月25日 著者:ピーター ジェイムズ
心霊探偵八雲4  守るべき想い (角川文庫 か 51-4)心霊探偵八雲4 守るべき想い (角川文庫 か 51-4)
★★★★★
読了日:03月23日 著者:神永 学
心霊探偵八雲3  闇の先にある光 (角川文庫)心霊探偵八雲3 闇の先にある光 (角川文庫)
★★★★★
読了日:03月22日 著者:神永 学
心霊探偵八雲2  魂をつなぐもの (角川文庫)心霊探偵八雲2 魂をつなぐもの (角川文庫)
★★★★☆
読了日:03月21日 著者:神永 学
心霊探偵八雲〈1〉赤い瞳は知っている (角川文庫)心霊探偵八雲〈1〉赤い瞳は知っている (角川文庫)
★★★★☆
読了日:03月21日 著者:神永 学
白い犬とワルツを (新潮文庫)白い犬とワルツを (新潮文庫)
★★★★☆
読了日:03月19日 著者:テリー ケイ
今日からマのつく自由業! (角川ビーンズ文庫)今日からマのつく自由業! (角川ビーンズ文庫)
★☆☆☆☆
読了日:03月18日 著者:喬林 知
腐女子彼女。腐女子彼女。
★★★★☆
読了日:03月17日 著者:ぺんたぶ
わたしのグランパ (文春文庫)わたしのグランパ (文春文庫)
★★★★★
読了日:03月16日 著者:筒井 康隆
陽気なギャングの日常と襲撃 (ノン・ノベル)陽気なギャングの日常と襲撃 (ノン・ノベル)
★★★★☆
読了日:03月16日 著者:伊坂 幸太郎
仮想儀礼〈下〉仮想儀礼〈下〉
★★★★☆
読了日:03月13日 著者:篠田 節子
半分の月がのぼる空―looking up at the half‐moon (電撃文庫)半分の月がのぼる空―looking up at the half‐moon (電撃文庫)
★★☆☆☆
読了日:03月12日 著者:橋本 紡
仮想儀礼〈上〉仮想儀礼〈上〉
★★★★★
読了日:03月11日 著者:篠田 節子
リバーズ・エンド (電撃文庫)リバーズ・エンド (電撃文庫)
★★★☆☆+
読了日:03月10日 著者:橋本 紡
少女 (ハヤカワ・ミステリワールド)少女 (ハヤカワ・ミステリワールド)
★★★★☆
読了日:03月09日 著者:湊 かなえ
キノの旅―The beautiful world (電撃文庫 (0461))キノの旅―The beautiful world (電撃文庫 (0461))
★★☆☆☆
読了日:03月09日 著者:時雨沢 恵一,黒星 紅白
100回泣くこと (小学館文庫 な 6-1)100回泣くこと (小学館文庫 な 6-1)
★★★☆☆
読了日:03月09日 著者:中村 航
漂流 (新潮文庫)漂流 (新潮文庫)
★★★★★
読了日:03月08日 著者:吉村 昭
悼む人悼む人
★★★★★
読了日:03月07日 著者:天童 荒太
夏目友人帳 (2) (花とゆめCOMICS (2969))夏目友人帳 (2) (花とゆめCOMICS (2969))
★★★★★
読了日:03月05日 著者:緑川 ゆき
モダンタイムス (Morning NOVELS)モダンタイムス (Morning NOVELS)
★★★★★
読了日:03月02日 著者:伊坂 幸太郎

読書メーター



おー、24冊ですか!
上下巻がそれぞれカウントされてたり、途中で挫折した本もあるものの、新記録ですな!
ええ、正直に言ってしまうと、大学はお休み中、家事は放棄中です(笑)
ブックオフ・コスタメサ店万歳でお世話になりまくりですが、こうして見ると、約90%がアメリカの日系書店で定価の1.3倍の値段を払って新品購入した本ばかりですね。
………はい、自分の貯金を切り崩してます(笑)。
しょうがないよ、本は別腹だもん。
食費は削れても、本代だけはどうにもならん。


3月は、いろいろワケありでラノベを開拓しようと頑張ったつもりですが、手応えイマイチかな。
橋本紡さんは今後も機会があれば読みたいけど。



さて、3月のベスト3は……難しいですね。

1:『悼む人』天童荒太
1:『モダンタイムス』伊坂幸太郎
1:『漂流』吉村昭

次点で『仮想儀礼』篠田節子


そんな感じでしょうか。
今月はミステリのほかにもいろんなジャンルの本が読めたので、充実していました。
それから、『心霊探偵八雲』という、新たな“大好きシリーズor作家”を見つけられて嬉しかったです♪



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『テンペスト』池上 永一  

テンペスト  上 若夏の巻テンペスト 上 若夏の巻
(2008/08/28)
池上 永一

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テンペスト 下 花風の巻テンペスト 下 花風の巻
(2008/08/28)
池上 永一

商品詳細を見る

内容紹介
美と教養と見栄と意地が溢れる珊瑚礁の五百年王国は悩んでいた。少女まづるは憧れの王府を救おうと宦官と偽り行政官になって大活躍。しかし待ち受けていたのは島流しの刑だった――。見せ場満載、桁外れの面白さ!



孫家の嫡子として男であることを望まれながら、女として生まれてしまった真鶴。
女子に学問が許されなかった時代の琉球で性別を偽り、宮中で働くための難関・科試(官吏登用試験)をわずか13歳で突破し、女人禁制の王宮の表舞台・評定所(行政機関)で、宦官の役人・寧温として外交手腕を発揮する。
しかし時は幕末。
勢力を失いつつある清国と、イギリスやアメリカの足音に揺れる薩摩の間にあって、琉球王国の運命は?





男装の麗人が愛国心に燃えて戦う“琉球版ベルバラ”?

琉球が舞台の歴史小説とのことで興味を引かれて読み始めたんですが、上巻の半ば過ぎまでなかなか入り込めずに手こずりました。
史実もふんだんに盛り込まれているであろう壮大なモチーフなのに、文体が軽いというかなんというか、地の文にまでカタカナ語や『○○は△△にメロメロだ』、『~してルンルンだった』などと出てきて戸惑いました。
台詞では、語尾に『~』や『!』は当たり前、『……ですぅ』と来た時には、もう読むのをやめようかと閉じかけましたよ。
入水自殺や流刑などの重要なイベント(?)も、ほんの数ページ、へたすりゃ見開きで解決してるし。

でも上巻も終盤にさしかかった頃になって、「もうこのノリに身を任せて楽しめばいいや!」と開き直ったら、俄然面白くなってきました。
伏線よりも、その時その時の思いつきで書いてるんじゃないの?と疑ってしまう展開も、寧温(真鶴)の性別の秘密をネタに脅されるというパターンの繰り返しも気にしない!
とにかくこの作品は、主人公である寧温(真鶴)よりも、傍役たちが魅力的です。
寧温の同僚である朝薫は同性の寧温への恋心に苦悩し、家出した兄(真鶴が女だったために孫家に迎えられた養子)は宮廷女形ダンサーになっていてどんな時でも妹・真鶴を献身的に守ってくれるし、後宮は日々女の争いが繰り広げられる下剋上の世界だし、味方が敵に、敵が味方にと息つく間もないほどのアップダウン。
2段組みで900ページ近いボリュームを、たっぷり楽しませてくれます。


ただちょっと残念だったのは、肝心の主人公に入れ込めなかったこと(私だけかな??)。
天才的手腕で他国とのトラブルをバッサバッサと解決する美少年・寧温は魅力的なのに、本来の性である女・真鶴として描かれたとたん、なんかこう、2、3歩引いてしまうのです。
冷静で理論的な話し方だった寧温が、真鶴になったとたん知性的じゃない、というか……例えば「……しちゃう」、「……なの」という話し方は似合わなさすぎて。
この作家さんの描く女性キャラたちが、なぜかみんな私の脳内ではアニメ絵で再生されてしまうのですよ。
特に側室の親友・真美那。

それから、薩摩藩から琉球に派遣された日本人外交官(?)・朝倉雅博。
カッコイイし頭もいいし剣も立つのだけど……それだけの理由で寧温(真鶴)ほどの人がどうしてあんなに惚れるのか。
結局寧温(真鶴)の人生は、琉球という国への想いと、朝倉雅博への想いで身も千切られんばかりに揺れていたわけだから、朝倉氏の魅力をもっと書き込んで欲しかったですね。


そういえば、娘・真鶴に男名前である寧温と付け、科試合格にこだわった父には大きな理由と野望があるんです。
それが上巻半ばで明かされた時には、「うおーっ、面白くなりそう!!」とワクワクしたんですけど……結局その後ほとんど触れられず、真鶴の隠された身分を証明する霊力のある勾玉も出番はほとんどありませんでした。
真鶴の恋愛模様の方に重きが傾いたようです。



と、なんだかんだ書きましたけど、江戸が東京になった物語終盤では、すごくすごく寂しくなりました。
嫌なヤツだった聞得大君(真牛)には思いがけなく泣かされるし、真鶴と朝倉の恋の行方が最後まで気になって仕方ないし、歴代首里天加那志(琉球の王)は穏やかな人ばかりだったと聞いて安心したし……いつの間にか私も、物語の世界にどっぷり入り込んでいたようです。
普段は日和見なのに、妹のこととなると逞しい女形の兄・嗣勇と、容姿、頭脳、家柄、性格とどれをとっても文句なしなのに、自分は同性愛者じゃないかと悩んだり嫉妬したりする人間臭い朝薫……この2人が大好きでした。



かつて『日本は単一民族国家だ』などと言った人もいたようですが、それは大間違いですよね。
人種のるつぼと称されるアメリカでマイノリティとして暮らす私としては、琉球もアイヌも日本人として敬意を表し、愛しくて仕方ありません。
そんな気持ちを再認識させてくれたこのエンターテインメント小説に感謝。
沖縄の歴史をもっと知りたくなりました!



………この作品、アニメ化したらすごく面白いんじゃないかな。




同じ本について書かれたお気に入りのブロガーさん♪
天竺堂通信




★★★★☆




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ハーレクイン  

日頃、恋愛小説はほとんど読まないのですが、スーパーマーケットの雑誌コーナーや、書店の専用棚で売られている『ハーレクイン』がずっと気になっておりました。
ハーレクインのレビューだけのブログを書いてるファンの方もたくさんいらっしゃるし、なんといっても、普通のペーパーバックの半分ぐらいの薄さが、英語の練習にはちょうどいいんじゃないかと。
(最近、日本語の本ばかり読んでいるので反省……)

でも、『ハーレクイン』というのは出版社で、その中でも作品のテイストによってたくさんのシリーズに分かれてるんですね。
もう、何が何やらわからないし、恋愛小説における自分の好みもわからないし……ということで、とりあえず、レジに持って行きやすい表紙で選んでみました。

The Right Stuff (Harlequin Blaze)The Right Stuff (Harlequin Blaze)
(2009/04/01)
Lori Wilde

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Claimed By The Secret Agent (Silhouette Romantic Suspense)Claimed By The Secret Agent (Silhouette Romantic Suspense)
(2009/03/01)
Lyn Stone

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パラパラと最初のページ……
馴染みのないスラングっぽい単語が多いです。
セクシーな女性を形容する褒め言葉とか……大学の授業では使いませんからね(笑)

His throat constricted and his groin squeezed. (Wilde 1)



……そっか、喉がゴックンして、股間がsqueezeしちゃうのか……
いきなり出てきたこの表現で、自分がこれまで洋書では読んだことのないジャンルだと実感。
ちょっと楽しみになってきました。
フフ。

それから、2冊目のようなサスペンスやミステリのシリーズもあるんですよ。
これにも期待大です。
今読みかけの洋書が終わったら、さっそく読んでみようと思います。



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『1/2の埋葬』ピーター・ジェイムズ  

1/2の埋葬 上 (ランダムハウス講談社文庫)1/2の埋葬 上 (ランダムハウス講談社文庫)
(2008/01/07)
ピーター ジェイムズ

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1/2の埋葬 下 (ランダムハウス講談社文庫)1/2の埋葬 下 (ランダムハウス講談社文庫)
(2008/01/07)
ピーター ジェイムズ

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内容紹介
全米でシリーズ200万部突破!
世界26ヶ国語に翻訳、各国のミステリ賞受賞
瞠目の<警視グレイス>シリーズ日本上陸!

結婚前夜―スタクナイト―。
新郎マイケルを祝うために悪友たちが仕掛けた悪戯――それは酔った新郎を棺桶にいれて生き埋めにし、数時間後に掘り出すという、他愛もない計画だった。
だが、埋めた直後に仕掛け全員が事故死。
ほんの悪ふざけのはずが、最悪の事態にまで発展し・・・・。
目撃者ゼロ。当事者全員死亡。
絶対的不利な状況下で、孤独な中年警視グレイスがマイケルの救出に乗り出す!
仏・英でミステリ賞に輝いた瞠目のシリーズ第1弾。



独身最後の夜に、悪友たちとハメをはずす“スタグ・ナイト”。
結婚式を週末に控えた火曜日、新郎のマイケルは幼なじみたちと飲みに行く。
過去、友達のスタグ・ナイトには、新郎が結婚式に遅刻してしまうような悪戯を仕掛けたマイケルなので、いよいよ仕返しをされる番だ。
エロ本、ウイスキーの瓶、トランシーバーと一緒に、呼吸用の細いパイプが造り付けられた棺桶に放り込まれ、「数時間後に掘り出してやるから」と林の中に埋められてしまった。
ところが、友人たちの乗ったバンが事故に遭い、意識不明の一人を除いて全員即死。
車の中に残されたマイケルとの連絡用のトランシーバーは、知的障害のある男性に拾われる。
翌日、マイケルと音信不通だとフィアンセの美しい女性が警察署に助けを求めた。
担当したブランソンは「スタグ・ナイトだろ。すぐに帰ってくるさ」と軽く受け止めていたが、ブランソンから相談を受けたグレイス警視は違った。
自分も愛妻の失踪から9年がたってもあきらめきれず、待ち続け、探し続けていたからだ。
フィアンセの悲痛な訴えに同情し、目撃者も手がかりもない失踪者を探し始めるグレイス警視。
しかし、生き埋めのマイケルの命には、タイムリミットがある。



確か本関係の雑誌かムックで好評を目にしたんだと思います。
あらすじを読んで、「うわっ、これは!」ってどうしても読みたくなり、日本から取り寄せ注文しました。
まっさきに脳裏に浮かんだのは、レイ・ブラッドベリの短編『泣き叫ぶ女の人』(←邦題、うろ覚えですが)。
裏の空き地に生きたまま埋められた女の人の泣き叫ぶかすかな声を、たまたま近所の子供たちが聞きつけ、あわてて大人に知らせるのだけど、誰にも信じてもらえなくて……ってお話でした。
うあああ、生き埋め、怖いです!!

この『1/2の埋葬』も、グレイス警視やマイケルのフィアンセが、手がかりもないまま奔走している間にも、棺桶の中のマイケルは確実に死に近づいていってる緊迫感ともどかしさで、読みながら貧乏揺すりが止まりませんでした。
さらに、これが事故ではなくて、計画されたものだったとしたら……

二転三転するストーリーに最後の最後まで振り回され、目眩がしそうでした。
また、たびたび霊能者(超能力者??)の力を借りる捜査方法のため、マスコミに色モノ扱いされ、職場でも浮いていまっているグレイス警視の痛々しさや、そうやって藁にもすがる思いで妻の行方を求める愛の深さが胸を打ちます。
微オカルトチックな要素も、寂しい中年のグレイスの生き方という意味でも楽しめました

夜更かし覚悟のオススメ作品です。




★★★★★





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category: 海外の文芸作品

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『心霊探偵八雲〈4〉守るべき想い』神永 学  

心霊探偵八雲4  守るべき想い (角川文庫)心霊探偵八雲4 守るべき想い (角川文庫)
(2009/02/25)
神永 学

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内容(「BOOK」データベースより)
教育実習のため、とある小学校にやってきた晴香は、幽霊が見えるという寂しげな少年・真人に出会う。真人は晴香に「自分は呪われている」と告げるが…。一方八雲は、真人の通う小学校で起こった幽霊騒動を追ううちに、手首だけを残し、骨まで燃え尽きた謎の死体を発見する。人間業とは思えない超高温で焼かれた異常な状況。果たして犯人は人間か、それとも!?八雲の赤い左眼が再び煌めく、人気シリーズ第4弾。



教育実習生の晴香は、クラスで一人だけ周囲と馴染もうとしない少年・真人が気になって仕方ない。
「幽霊が見える」と言ってはクラスメイトにいじめられる真人に、八雲の幼い日の姿を想像して重ねていたからだ。
さらに真人は、教頭から窃盗容疑までかけられてしまう。
真人を救いたい晴香の相談で小学校を訪れた八雲は、幽霊が目撃されたプール周辺を調べるうち、ポンプ室で骨まで煤になった焼死体を発見する。
一方、父親撲殺事件で逃走中の犯人像を特定しようと、新たに導入されることになったアメリカ流のプロファイリングという捜査方法に、後藤刑事は戸惑っていた。



今回は小学校が事件の舞台になっていて、大人からは不透明な子供の世界、というか、子供にありがちな考え方や思い込みがポイントになっています。
そして、事件を起こした人たちは大人たちなのだけど、彼らの子供時代のことが大きく関わってきていて、過去も現在も、親のあり方について考えさせられました。

今回登場した、八雲の兄弟を名乗る人物に、今後の展開が楽しみです。
ラストシーンは、読んでるこちらまでニンマリしてしまう温かなもので、とても良かったです。
八雲がますます好きになるわ。




★★★★★




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category: 神永 学

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『心霊探偵八雲〈3〉闇の先にある光』神永 学  

心霊探偵八雲3  闇の先にある光 (角川文庫)心霊探偵八雲3 闇の先にある光 (角川文庫)
(2008/09/25)
神永 学

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内容(「BOOK」データベースより)
八雲にまた新たな相談が持ち込まれた。なんでも、飛び降り自殺を延々と繰り返す、女性の幽霊が出るという。しぶしぶ調査を引き受ける八雲だったが、そんな八雲の前に“死者の魂が見える”という怪しげな霊媒師が現れる。なんとその男の両目は、燃えさかる炎のように、真っ赤に染まっていた!?敵か味方か、八雲と同じ能力を持つ謎の男の正体、そして事件の真相は!?驚異のハイスピード・スピリチュアル・ミステリー第3弾。


新聞記者の真琴は、学生時代の友達・麻美と久しぶりに再会する。
二人で飲みに行ったバーでは、そこで知り合った男性二人と意気投合し、しばし楽しい時間を過ごすが、バーのトイレの鏡に映った女の幽霊を目撃したことから、この4人とバーのマスターは絶叫――それが八雲と晴香が巻き込まれる事件の始まりだった。



今回は晴香が持ち込んだ事件ではなく、八雲に頼まれて捜査を手伝ううち、彼女も事件に巻き込まれていきます。
バーのトイレに現われた幽霊、無関係な依頼人から持ち込まれた飛び降り自殺を繰り返す幽霊、その現場で知り合った赤い瞳を持つ霊媒師……意外なところで意外な人物が絡み合い、過去の事件までもあぶり出す意外な展開。
レイプ、そして告訴することによって晒されるセカンドレイプ、さらにはネット犯罪と、軽めの文体と個性の強いキャラたちですが、作家さんの強いメッセージが感じられる重いテーマでした。

出世欲よりも正義で動く怒れる男・後藤刑事が大暴れ。
女を食い物にする卑劣な犯罪に、体当たりでぶつかっていく姿は小気味よいです。
誰にでも意地悪で冷たい八雲が、晴香の前では少しずつ優しさを見せてくれるようになってキュンとしました。

キャラたちの性格もはっきりしてきたし、気になっていた文章の方もだいぶ書き慣れてきた印象です。
シリーズとして安定しましたね。
楽しみです。



★★★★★




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『心霊探偵八雲〈2〉魂をつなぐもの 』神永 学  

心霊探偵八雲2  魂をつなぐもの (角川文庫)心霊探偵八雲2 魂をつなぐもの (角川文庫)
(2008/06/25)
神永 学

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内容(「BOOK」データベースより)
恐ろしい幽霊体験をしたという友達から、相談を受けた晴香は、死者の魂を見ることができる八雲のもとを再び訪れる。しかし、八雲は相変わらずのつれない態度。そんなとき、世間では不可解な連続少女誘拐殺人事件が発生。晴香も巻き込まれ、絶対絶命の危機に!?幽霊騒動と誘拐事件―複雑に絡み合う謎を、八雲は解きほぐすことができるのか、そして晴香の運命は!?驚異のハイスピード・スピリチュアル・ミステリー第2弾。



所属するオーケストラサークルの友達、真由子から、「幽霊関係なら晴香ちゃんが解決してくれるから」と相談され、晴香は仕方なく八雲に会いに行く。
真由子の相談とは、雨の日に川岸で少女の幽霊の遭遇して以来、金縛りや不気味な声に悩まされているというものだった。
同じ頃、後藤刑事も担当する殺人事件の件で八雲の元を訪れていた。
被害者はゴミ集積所に捨てられていた中学生の少女――。



第1巻は短編集でしたが、今回は長編。
例のごとく、一笑に付されそうな心霊体験が、実体のある連続殺人事件に繋がっていきます。
この巻では、後藤刑事の部下で新米の石井、解剖が趣味の監察医・畠、幼い頃に八雲を引き取った叔父の僧侶・一心と、レギュラー出演のキャラが出そろい、また八雲と後藤刑事の関係など、人間関係が明確になってきます。
金銭以外の人との関わりに執着も愛着もない八雲の生い立ちや、八雲に対する晴香のほのかな恋心(?)や、石井の晴香への片想いなど、いよいよシリーズの本格化。

三人称で始まったパラグラフの数行目で『私は』と一人称になっていたり、著者の文章力が今ひとつで、アクションシーンなどでは時々、人物たちがどんな動きをしているのかわからなくなってしまう箇所もありました。
(担当編集者や校正マンの方たちは指摘してあげないんでしょうか……そっちのほうが疑問)
でも、キャラたちが魅力的だし、さらっと軽く読めるミステリだと思えば楽しめました。
ただ、ドジな役回りの石井刑事の言動が、ちょっと鼻につくかも。
私としてはそれも許せる範囲で、またそんなキャラだからこそ、晴香を助けるために『根性見せた』シーンで好感度が上がりましたね。


作家さんの文章力向上と、キャラたちがもっと魅力的になっていくことを楽しみにしつつ星4つ。



★★★★☆




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『心霊探偵八雲〈1〉赤い瞳は知っている』神永 学  

心霊探偵八雲〈1〉赤い瞳は知っている (角川文庫)心霊探偵八雲〈1〉赤い瞳は知っている (角川文庫)
(2008/03/25)
神永 学

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内容(「BOOK」データベースより)
学内で幽霊騒動に巻き込まれた友人について相談するため、晴香は、不思議な力を持つ男がいるという「映画同好会」を訪ねた。しかしそこで彼女を出迎えたのは、ひどい寝癖と眠そうな目をした、スカした青年。思い切って相談を持ちかける晴香だったが!?女子大生監禁殺人事件、自殺偽装殺人…次々と起こる怪事件に、死者の魂を見ることができる名探偵・斉藤八雲が挑む、驚異のハイスピード・スピリチュアル・ミステリー登場。



かなり以前から気になっていたのに、あまりに売れすぎると読む気をそがれてしまうヘソ曲がりなんです、私。
なので、なかなか手を出せずにいた八雲シリーズですが……。
ある時、書店でめくった『ダ・ヴィンチ』の広告に、河合龍之介クンを発見!
びっくりしてよく見たら、『心霊探偵八雲』のお芝居の広告でした。
で、その日は『ダ・ヴィンチ』を買うつもりだったのに棚に戻し、代わりに『八雲』の文庫を1~3巻まとめ買いしたのでした。

ああ、もっと早く読めばよかった。
いろんな方がレビューに書いてらっしゃるとおり、確かに文章がいまひとつ稚拙な感じで、コミックを読んでいるような感覚になるんですが、それでも純粋に楽しめました。
まず、心霊とはいっても、ちゃんとミステリのトリックや殺人の動機があるのがいいじゃないですか。
事件の発端は幽霊騒ぎでも、突き詰めれば生きた人間が私利私欲や怨恨で起こしたこと。
それを、生まれつき赤い光彩の左目を持つ斉藤八雲と友人の小沢晴香、後藤刑事らが解決してゆく。

八雲の左目は、死者の魂を見ることができる。
でも八雲には見えるだけで、霊媒など特別な力があるわけではなく、見えた死者の姿や声を手がかりに、人間が作ったトリックを半分以上はいやいやながら解いていく。
『心霊探偵』なんて肩書きのタイトルだけど、本人は探偵になったつもりはまったくないんです(4巻までの時点では)。




この、シリーズ第1巻は、プロローグ+3編から成る短編集。
文庫化で加筆された『添付ファイル』と題された短いお話はスピンオフ的サイドストーリーで、この作品のキャラたちを好きになった読者には、嬉しいオマケとなっています。

【開かずの間】
中にあるものを見た者は、誰一人として帰ってこない――不気味な噂が囁かれる、大学キャンパス内の“開かずの間”。
ほんのきもだめしのつもりで訪れた3人に、自殺、行方不明、心神喪失と次々に起こる悲劇の正体とは。

【トンネルの闇】
事故率の高いそのトンネルでは、さまざまな霊現象が目撃されていた。
そして小沢晴香もまた、本人の意思とは関係なく、このトンネルの霊現象と、その裏にある犯罪に巻き込まれてゆく。

【死者からの伝言】
後藤刑事が担当する、火災現場から発見された黒こげの焼死体。
突然アパートを引き払い、行方がわからなくなった晴香の親友。
まったく別の事件が、同じ頃に八雲の元に持ち込まれた。





『トンネルの闇』は、夜中に読んでいて怖すぎて中断しました(笑)
それにしても、八雲のツンツンツンデレぶりがいいですね~。
そんな八雲にいちいち突っかかっていく晴香ちゃんも可愛いです。





★★★★☆




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『白い犬とワルツを』テリー・ケイ  

白い犬とワルツを (新潮文庫)白い犬とワルツを (新潮文庫)
(1998/02)
テリー ケイ

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内容(「BOOK」データベースより)
長年連れ添った妻に先立たれ、自らも病に侵された老人サムは、暖かい子供たちの思いやりに感謝しながらも一人で余生を生き抜こうとする。妻の死後、どこからともなく現れた白い犬と寄り添うようにして。犬は、サム以外の人間の前にはなかなか姿を見せず、声も立てない―真実の愛の姿を美しく爽やかに描いて、痛いほどの感動を与える大人の童話。



妻を亡くし、消沈していた81歳のサムの前にどこからともなく現われた白い犬。
近所に住む子供たちが毎日交代で様子を見にきたり、サムの身の回りの世話をやいてくれるが、最愛の妻に先立たれた孤独は埋められず、いつしか静かに寄り添う白い犬を心のよりどころにするようになる。
足の不自由なサムは、歩行器なしでは歩けないけれど、男として、一家の主として、また木の苗木を育てる職人としてのプライドは失っていない。
しかしやがて、サムも癌に冒されてしまう。



夫婦愛や老後の親子関係、人間としてのプライド、人生の終焉など、誰もが迎える“いつか”について、優しい目線と温かなエピソードで書かれています。

物語が始まって間もなく、サムが日記に

きょう妻が死んだ。結婚生活五十七年、幸せだった。


と書いていて、これには胸が締め付けられました。
57年ですよ?
これまでの私の人生よりも長い時間を過ごした奥さんとの時間を、『幸せだった』ってひと言で表現できるなんて。
そりゃ喧嘩したこともあっただろうに、終わってしまえばそれ以上でもそれ以下でもなく、ただ『幸せだった』んです。
相方に先立たれてそんなふうに思える人は、一体どれだけいるんだろう。

あと、心臓発作で倒れた奥さんを、足の不自由なサムが必死に抱きかかえ、ベッドに上げてやることができないことを悔しがり、すでに息のない彼女に口づけするシーンがあるんです。
なんかもうこれだけで、亡くなった奥さんも、最後は癌にかかってしまうサムも、どれほど幸せな人生だったかと思います。

アメリカ人は確かにすぐ離婚するけれど、髪が真っ白になって腰の曲がった老夫婦が手をつないでスーパーで買い物する姿もよく見かけます。
「この人とは合わない」と結論が出たら別れる……本当は当たり前なことなのに、日本人にはなかなか行動に移せないことですよね。
アメリカ人夫婦は、子供ができてもお互いを「パパ」、「ママ」なんて呼んだりしないし、もちろん家族は大切にするけど、そのなかにちゃんと夫婦という関係も大切にされてる……そんなところが一般的な日本人とは違うので、私などはなかなか感情移入できない作品ではありました。
でも、いつかは必ず自分にも訪れる最後の時に、「いろいろあったけど、おしなべて幸せだったな」と思えるような生き方がしたいと、しみじみ思わされました。

そうそう、読みながら思い出していたのは、映画『ドライビング・ミス・デイジー』。
この映画でも、今回の『白い犬~』でも考えさせられたのは、老人にも青春時代があった、ってこと。
いや、こんなことを言っては不謹慎かもしれないけれど、例えば自分の記憶の中にある祖父は最初からずっと“おじいちゃん”なんです。
でも、作品の中でサムが回想するように、祖父や祖母にも学生時代や恋愛や、情熱を傾けた仕事があったんですよね。
サムが子供たちには内緒で、自分で車を運転して同窓会に出席するシーンがあるのですが、櫛の歯が欠けるように、回を重ねるごとに出席者が減ってゆく同窓会が、「老いるってこういうことなんだな」とリアルでした。





★★★★☆



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『今日からマのつく自由業!』喬林 知  

今日からマのつく自由業! (角川ビーンズ文庫)今日からマのつく自由業! (角川ビーンズ文庫)
(2001/09)
喬林 知

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内容(「BOOK」データベースより)
正義感と負けん気が人一倍つよいおれ、渋谷有利・15歳。ある日、ヤンキー高校生にからまれたメガネくんを助けて返り討ちに遭い、公園のトイレに連れこまれた末に便器に顔を―と思ったら、ナゼかいきなり水流にのまれ、欧風異世界にたどりついてしまった!おまけにどーゆーワケか、そこの住人達の様子がおかしい。なんなの、その冷たい目は!?抱腹絶倒のハイテンション・ファンタジー、只今参上。



うう、ほんと、ごめんなさい。
人気シリーズだというし、表紙も好みだったから手を出してみたんですが……コメディ+ファンタジーという、どちらも活字では私の苦手分野だったもので、最後まで読めずに挫折してしまいました。
これ、コミックだったらきっと楽しく読めてたんじゃないかなぁ。

ファンの方には本当に申し訳ないです。
決してライトのベルが嫌いなわけではないんですよ。



★☆☆☆☆




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