■ 慢性濫読 ■

最近めっきり物忘れがひどいので、簡単な読書メモです。ミステリ多め

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『SOSの猿』伊坂 幸太郎  


SOSの猿SOSの猿
(2009/11/26)
伊坂 幸太郎

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内容(「BOOK」データベースより)
ひきこもり青年の「悪魔祓い」を頼まれた男と、一瞬にして三〇〇億円の損失を出した株誤発注事故の原因を調査する男。そして、斉天大聖・孫悟空―救いの物語をつくるのは、彼ら。




猿=孫悟空が窮地から救ってくれる、というストーリーなのだけど……
え?
何故に孫悟空??
ゴダイゴがヒットを飛ばした30年前のあの頃ならまだしも、何故に今!?

前作『あるキング』に引き続き、正直よくわからない作品でした。
本作も「書きたいものを書いた」そうですが、ずっと追いかけてきたファンですら、
「一体どうしちゃったんだ!これは新しい何かを試そうとしてるのか?」
と、寛大に見ても思ってしまいます。

もちろん作家さんには、好きなものを書く権利がありますが、でもこれがデビュー作というわけではない職業作家さんなら、読者がどんな気持ちで読むかも少しは考えて書くべきじゃないのかなぁ、って思うんです。
だって読み手は、この本から教養を得ようとかそんなことは思ってなくて、ただ楽しむために読んでいるんですから。

次作に期待。


★★★☆☆




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category: 伊坂 幸太郎

thread: 推理小説・ミステリー - janre: 本・雑誌

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『美しい家』加門 七海  


美しい家 (光文社文庫)美しい家 (光文社文庫)
(2007/04/12)
加門 七海

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内容(「BOOK」データベースより)
少女が神隠しに遭い、居るはずのない子供たちの笑い声が聞こえる…。「化け物屋敷」と噂される友人宅の古家に滞在した「私」は、いつしか「家が見せる夢」に憑かれていく―(表題作)。雨の夜、裏路地に蹲る影。それは雨粒が象った朧気な女性の輪郭だった。妖しい美しさに惹かれた男は…(「幻の女」)。怪異蒐集家としても名高い著者による、甘美な幻想譚7編。




えらく恐ろしい心霊体験談を書く作家さんですが、フィクションとなるとあまり怖くはないです。

こちらも怖いというよりは、綺麗で不思議な短編7話。
特に『緋毛氈の上』は、せつなくて心あたたまる話でした。


★★★☆☆




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category: 加門七海

thread: ホラー - janre: 本・雑誌

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『祝山』加門 七海  


祝山 (光文社文庫)祝山 (光文社文庫)
(2007/09/06)
加門 七海

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内容(「BOOK」データベースより)
ホラー作家・鹿角南のもとに、旧友からメールが届く。ある廃墟で「肝試し」をしてから、奇妙な事が続いているというのだ。ネタが拾えれば、と軽い思いで肝試しのメンバーに会った鹿角。それが彼女自身をも巻き込む戦慄の日々の始まりだった。一人は突然の死を迎え、他の者も狂気へと駆り立てられてゆく―。著者の実体験を下敷きにした究極のリアルホラー。




なんだか縁起のよさそうなタイトルと、霧深い山の写真が美しい表紙。
しかしよく見ると、霧の中にたたずむ鳥居が……。

一応フィクションだけれど、著者の実体験をベースに書かれた作品だそうで、とにかく怖い!
これまでそんなにたくさんのホラーを読んできたわけではないけれど、これは私にとって最恐でした。
読んでる最中に怖くて涙が出たなんて初めて。
昼間に読んでいたにも関わらず、何度もパタンと本を閉じては、
「どうしようどうしよう!怖いよ怖いよ!」
と部屋の中をウロウロ。
あー、もう、読後1年以上たってからレビューを書いてる今も怖くて仕方ない。

この作家さんはめっちゃ霊感体質な上に、趣味は神社仏閣巡りだそうで、そういった方面の小説やエッセイばかり書いてるそう。
で、本作は、しばらく疎遠になってた友達から、要するに心霊的なコトで相談を受けるところから話は始まるのですが………。


ホラー好きの方はぜひ。
特に、山歩きや野宿や神社仏閣巡りが好きな方はぜひぜひぜひ。


……私は独身時代にはよく、オフロードバイクにテント積んで一人で貧乏旅行をしてたんです。
林道もよく走ったので、成り行き上、軽い山登りなんかもしてました。
野営をする場所も、キャンプ場なんて設備の整った場所に巡り会えることなど滅多になく……
お願いして、お寺の境内にテントを張らせてもらったこともありました。
こんな旅をしているとやはり、不思議な現象にも出くわすんですよね。
たとえば林道をトコトコ走っていて、わけもなくふと立ち止まって横を見ると、手入れもされてないうっそうとした林の中に朽ちた石段と鳥居がある、とか……。

そんなような感覚が理解できちゃう人には、リアルすぎる作品です。
絶対。


★★★★★+



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category: 加門七海

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『悪霊の館』二階堂 黎人  


悪霊の館 (講談社文庫)悪霊の館 (講談社文庫)
(2000/04)
二階堂 黎人

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内容(「BOOK」データベースより)
不気味な逆五芒星の中央に捧げられた二重鍵密室の首なし死体。邸内を徘徊する西洋甲胄姿の亡霊。資産家一族の住む大邸宅で、黒魔術のミサを思わせる血みどろの惨劇が続く。当主はなぜ警察の介入を拒むのか。そして、「呪われた遺言」に隠された真実を追う名探偵・二階堂蘭子にもついに殺人者の魔の手が迫る。




ミステリを読むようになったきっかけが綾辻行人『十角館の殺人』だったため、館とつくタイトルには、ついつい手が伸びてしまいます(笑)
しかも900ページ近いボリューム!
書店でもひときわ目を引く背表紙でした。

読んでいるうちに重さでだんだん表紙がちぎれてくるほどの長編ですが、決して長さを感じさせない面白さ。
内外の名作ミステリのタイトルやトリックに随所で触れられているオマージュ的な作品です。
まだまだヒヨッコの私には初めて聞くタイトルばかりでしたが、たくさん読み込んでるミステリファンなら、きっとニヤニヤしちゃうんじゃないでしょうか。

本作は「ホラーかしら」と思わせるようなタイトルですけど、そういった要素はない本格ミステリです。
建物の構造もミソなので、綾辻行人の『館シリーズ』が好きな人なら、より楽しめるはず。


★★★★☆



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category: 二階堂 黎人

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