■ 慢性濫読 ■

最近めっきり物忘れがひどいので、簡単な読書メモです。ミステリ多め

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『海と毒薬』遠藤 周作  

海と毒薬 (新潮文庫)海と毒薬 (新潮文庫)
(1960/07)
遠藤 周作

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第二次世界大戦末期、九州の大学病院で実際に行なわれた米軍捕虜の生体解剖。
この“殺人事件”をベースにしたフィクションです。

残酷な、信じられない、信じたくない事件ですが、この本のテーマは『罪と罰』であって、グロテスクさを売り物にしたものではありません。
終始淡々とした描写で事件に関わった人物の背景や心理が語られていき、その中に『罪とは何か』という疑問が織り込まれています。
罰せられることがなければ、それは罪にはならないのでしょうか。
時代背景的に『みんな死んでいく世の中』において、命の重さが学内の派閥争いよりも軽く扱われていることのほうが、よっぽどグロテスクだと感じました。

冒頭に描かれている、戦後(昭和30年代)の平和な新興住宅街の様子をじっくり読むと、戦争の狂気が浮き彫りになってゾッとします。

どこかで読んだ、『戦争が起こるたび、兵器と医学が飛躍的に進歩する』という一節を、思い出していました。


★★★★☆


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