■ 慢性濫読 ■

最近めっきり物忘れがひどいので、簡単な読書メモです。ミステリ多め

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『Pocho』Jose Antonio Villarreal  

PochoPocho
(1970/12/01)
Jose Antonio Villarreal

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カレッジのラテンアメリカ文学の授業で読んだ作品。

タイトルの『Pocho』とは米俗語で、『アメリカで生まれ育ったメキシコ人』という意味なんですが、実際は蔑視的な含みもあって、『アメリカ人になりたいメキシコ人』、『スペイン語をほとんど話せないメキシカン・アメリカン』、『メキシコ人になりたいアメリカ人』、『アメリカとメキシコを頻繁に行き来し、どちらをも故郷のように感じる人』という意味もあります。

この作品は、両親がアメリカに入植した、メキシカン・アメリカン二世の男の子が、双方の文化や人間関係の中で大人になっていく話。
第二次世界大戦が始まって、主人公が青年になったところで物語は終わるのだけど、それまでには小学校での差別や、英語を話せない(=かたくなにメキシコの文化を守ろうとする)両親への反発、白人の女の子との儚い恋、戦争が始まってコンセントレーションキャンプに送られるジャパニーズ・アメリカンの友達、などなど……いろんなことがあるわけです。
移民二世にとって、「自分は何人なのか」という自分への問いかけは、大人になるにつれ重くのしかかるものなんですよね。

私たち日本人は、「自国での暮らしが苦しくて」という理由でアメリカに住んでいるわけではないので、うちの子供たちが将来どこで暮らしても彼らの自由なのですが、やはり日本の文化やマナー、少なくとも日本語だけは身につけて欲しいと願ってます。
……でも、やがて彼らが日本を忘れてしまったら、こんな親の願いも鬱陶しくなるんだろうなぁ。

この作品は、同じくメキシカン・アメリカン二世の女の子の迷いや成長を描いた『The House on Mango Street』と対比されることが多く、対照的な彼らの選択はとても考えさせられます。


★★★☆☆


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The House on Mango StreetThe House on Mango Street
(2000/06)
Sandra Cisneros

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