■ 慢性濫読 ■

最近めっきり物忘れがひどいので、簡単な読書メモです。ミステリ多め

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『閉鎖病棟』帚木 蓬生  

閉鎖病棟 (新潮文庫)閉鎖病棟 (新潮文庫)
(1997/05)
帚木 蓬生

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とある精神科病棟。重い過去を引きずり、家族や世間から疎まれ遠ざけられながらも、明るく生きようとする患者たち。その日常を破ったのは、ある殺人事件だった…。彼を犯行へと駆り立てたものは何か?その理由を知る者たちは―。現役精神科医の作者が、病院の内部を患者の視点から描く。淡々としつつ優しさに溢れる語り口、感涙を誘う結末が絶賛を浴びた。山本周五郎賞受賞作。(「BOOK」データベースより)



たくさんのミステリ作品を書いてる作家さんなので、これもそうかと思って読み始めましたが……推理小説ではなく、ヒューマンドラマというか、文学のような作品でした。

中絶費用を捻出するために売春する女子中学生から物語は始まり、次の章ではいきなり終戦直後の復員兵へと焦点が移るため、読み始めてしばらくは戸惑いました。
でも、淡々とした語り口で精神科病棟の入院患者たちの過去や人間関係が描かれて、やがてそれらが一本に縒り合わさっていく……そんなお話。
殺人事件が起こるのはだいぶ後になってからだし、殺人事件がこの小説の中心ではないので、軽いテンポでさくさく読めるエンタメ小説を期待してると、挫折してしまうかもしれません。
しかし、最後は泣けます。

障害者の中でも、目を背けられることの多い彼らは、家族に捨てられるように20年、30年と病院で暮らし、その間誰も面会に来ないケースもあります。
さらには、犯罪者ですら精神疾患が認められると強制入院となり、警察でさえ目を向けようとしない……実際は開放病棟であるのに、それは閉鎖病棟だと著者は述べています。
いろいろ考えさせられた作品。


★★★★☆


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