■ 慢性濫読 ■

ミステリ多めの読書メモ。児童書からラノベ、洋書と何でも読みます

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『キッチン』吉本 ばなな

キッチン (新潮文庫)キッチン (新潮文庫)
(2002/06)
吉本 ばなな

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内容(「BOOK」データベースより)
私がこの世でいちばん好きな場所は台所だと思う―祖母の死、突然の奇妙な同居、不自然であり、自然な日常を、まっすぐな感覚で受けとめ人が死ぬことそして生きることを、世界が不思議な調和にみちていることを、淋しさと優しさの交錯の中であなたに語りかけ、国境も時もこえて読みつがれるロング・ベストセラー、待望の定本決定版。“吉本ばなな”のすべてはここから始まった。



唯一の肉親であった祖母を亡くした後、祖母と仲の良かった雄一、そして雄一の母親(本当は父親)との同居生活が始まる。
折り合いよくやっていたはずの孤独も、本当は孤独だったんだと認め、思いがけない同居生活の中で癒されていく主人公・みかげ。



『キッチン』、『満月』、『ムーンライト・シャドウ』の3編が収録され、『満月』は『キッチン』の続編。
『ムーンライト・シャドウ』は全然別の短編ですが、どのお話にも共通しているテーマは、著者もあとがきに記しているように、『克服と成長』です。

じつは私、いわゆる“死ネタ”って一部で呼ばれてる、登場人物の死で読者の涙を誘うような作品は好きじゃないんです。
この本の3編とも、最愛の人との別れがベースになっているので、ちょっとひねくれた視線で読んでいたんですが、ああ、著者の言いたいことは、愛する人と死別する悲しさじゃなくて、そこからどうやって立ち直っていくか、孤独やどうしようもない悲しさを癒す人の優しさなんだな、って気づいたら、素直に泣けました。


『満月』がすごく好き。
雄一のお母さん(元お父さん)のえり子さんがすごく好き。
臆病で不器用で優しい雄一も。

20年前に一度、友達にすすめられて読んだ時には「ふーん……」で終わってしまったこの作品。
まさか40過ぎて泣かされるとはなぁ。
今回、再読してよかったです。


へんに飾り立てない、でもじわじわと心に染み入る文章が、英訳されても愛される理由なんでしょうね。





★★★★★



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コメント

こんばんは。

お久しぶりです。

私もこの本は20年くらい前に読みました。
”ばなな”なんてふざけた名前だと思ってばかにしてたのですが、読んみたら予想以上に良い本だったので記憶に残ってます。
それから何冊か読んでみましたが、私はこれが一番好きです。

11月の終わりからニューヨークに旅行したので向こうで本を買おうと思い、ゆうさんが紹介されている洋書を何冊かメモって持っていったんですが見つけることできませんでした。
海外で本を探すって難しいですね。慣れてないのでどういう分類になっているのか・・・わかりかけたころ帰路につきました。
やっぱりネットで買うのが一番確実かな・・・と思いました。

おお、NY!

マーズさん、こんばんは(^^)
お返事が遅くなってしまってごめんなさい。

吉本ばななさんのデビューは、作風の新鮮さや作家さんの若さなどが話題になりましたが、それ以上にこのペンネームが衝撃的でしたよね。
当時私はミステリばかり読んでいたのですが、恋愛小説好きな友達に薦められて何冊か読んだうちの1冊が、この本でした(他は江國香織、玉岡かおる、など)。
やはりこれが一番印象に残ってますね。
それでもう1冊……タイトル忘れましたが、吉本ばななを友達から借りて読んだ記憶があります。

でも、なんでだろう……あの頃(作品の主人公と同じぐらいの年齢)よりも、今の方が入り込める、って。
ちょっと不思議。


おお、NYに行ってらしたんですね!
私も行ってみたなぁ。
できれば夏に(笑)
アメリカの本屋さんは、日本の本屋さんとは少し勝手が違いますよね。
私も慣れるまで3、4年かかりました。
あ、もっとも、英語がさっぱり読めなかったっていうのもあるんですが。
マーズさんがメモっていった本は何かしら……気になります。
もしかしてグレーデッドリーダスの本でしたら、出版社がイギリスなので、私もAmazon.comで買っていますよ。
日本のアマゾンで洋書を買っても、決して割高ではないと思いますし、品揃えが豊富なのでオススメです(^^)

明けましておめでとうございます。

カリフォルニアのお正月はいかがですか?こちらはとっても寒いお正月でした。

NYに行くときメモっていったのは
*Fried Green Tomatoes at the Whistle Stop Cafe
*Tuesdays with Morrie
*Bitter Chocolate

でも Mitch Albom のほかの本を古本屋で見つけたのでそれは買ってきました。
向こうで本買う時にレジであたふたして言葉通じないっていうのも変かなと思いながら買いました。英語の本読むのに言葉が下手なのもどうかな?って・・・

今年もよろしくお願いいたします。

>マーズさん
またまたレスが遅くなってごめんなさい。

CAのお正月でも、我が家ではおせちを作るので、和食三昧の贅沢な食卓で幸せでした。
こちらも今年は例年より少し寒いみたいで、最低気温は3、4℃。
近所の山には冠雪も見られました。

アメリカの本屋さんは、基本的にジャンル分け→著者の名前順に並べられているので、本のタイトルはうろ覚えでも、著者の名前が正確にわかればけっこう探せます。
あと、私も話すのはすごく苦手なんですけど、「そんな人がいてもべつにいいじゃん?」と店員さんに訊くことは全然気にしてません。
海外生活で一番必要なのは、ある意味語学力よりも開き直りかもしれません。
(日本人はほとんどの人がしっかり教育を受けて育っているので、それが難しいみたいですよ)

『Bitter Chocolate』は私もAmazonで買いました。
こういう時事ネタ的なノンフィクションは、よほどのベストセラーでなければすぐに棚から下げられちゃいますから。
日本のアマゾンでも買えると思いますよ。

こちらこそ、本年もよろしくお願いいたします(^^)

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プロフィール

ゆう

Author:ゆう
「趣味は読書」と言えるほどの数は読んでいませんが、文学作品から官能小説やBLまで、何かを読んでいればシアワセです。
小中学生時代は読書に否定的な両親に隠れてヴェルヌ、シートン、ブラッドベリ、江戸川乱歩、筒井康隆、小松左京、横溝正史、萩尾望都、竹宮恵子らを栄養に育ち、高校生〜30代前半は村上龍、山田詠美、片岡義男、島田荘司、綾辻行人に入れ込み、最近はスタインベック、伊坂幸太郎、有川浩、道尾秀介、三津田信三、桜庭一樹らが気になって仕方ない人生の半ば過ぎ。日頃の出費に対する言い訳は、「本は別腹」。
テキスト専門で自給自足もする同人好き(絵描きさんを崇拝)。
2001年よりカリフォルニア州在住。コミュニティカレッジで勉強中の英語が苦手な学生主婦。日常の子育て、大学、オタクな話題はこちら
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