■ 慢性濫読 ■
ミステリ多めの読書メモ。児童書からラノベ、洋書と何でも読みます
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『The Sorrows Of Empire』Chalmers Johnson
![]() | The Sorrows Of Empire: Militarism, Secrecy, And The End Of The Republic (The American Empire Project) (2005/01/06) Chalmers Johnson 商品詳細を見る |
大学のAmerican History since Civil Warという授業の、期末論文の課題本のうちの1冊。
As distinct from other people on this earth, most Americans do not recognize -- or do not want to recognize -- that the United States dominates the World through its military power. Due to government secrecy, they are often ignorant of the fact that their government garrisons the globe. They do not realize that a vast network of American military bases on every continent except Antarctica actually constitutes a new form of empire.
『地球上の他の国の人々と違い、ほとんどのアメリカ人は、アメリカはその軍事力によって世界を支配しているのだということに気づいていない、もしくは、気づきたくない。』
「ええ、ええ、まさにそのとおり!!」
と、首がもげそうなほど頷いてしまう一文で始まるこの本は、タイトルのとおり(資本主義というより)帝国主義のアメリカを嘆き、行く末を案じ、批判してます。
中には「大国アメリカのおかげで世界の平和は保たれてる」なんて言う人もいるかもしれないけど、ただ喉元に銃を突きつけられて押さえつけられてるだけだと思うんだよね。
みんな、アメリカが怖いんだもん。
特にブッシュ政権になってから、軍事費が国家予算の60%以上とか(そのせいで公立小中学校では音楽や美術の授業が廃止されそうなんだよ!)、“国外に存在する”アメリカの軍事基地が全部で700ヵ所以上とか、どう考えたっておかしい。
と、そういった実例を延々と並べ、細かくデータまで挙げて、際限なく膨れ上がっていくこの軍事大国をさらしてます。
日常的に基地問題を抱える日本人としては、知っていたこともあるし、この本で初めて知ったこともあるけど、これだけ証拠を書き連ねられると説得力ありますね。
(ときどきその記述が細かすぎて、読んでて疲れちゃうんですけど)
400ページ近いボリュームですが、『帝国主義であることに気づかないアメリカ人』や、『自由の国アメリカに憧れる日本人』に読んで欲しい本です。
日本語版も出てたはず。
★★★★☆
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