■ 慢性濫読 ■
ミステリ多めの読書メモ。児童書からラノベ、洋書と何でも読みます
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『ジェネラル・ルージュの凱旋』海堂尊
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桜宮市にある東城大学医学部附属病院に、伝説の歌姫が大量吐血で緊急入院した頃、不定愁訴外来の万年講師・田口公平の元には、一枚の怪文書が届いていた。それは究明救急センター部長の速水晃一が特定業者と癒着しているという、匿名の内部告発文書だった。病院長・高階から依頼を受けた田口は事実の調査に乗り出すが、倫理問題審査会(エシックス・コミティ)委員長・沼田による嫌みな介入や、ドジな新人看護士・姫宮と厚生労働省の“火喰い鳥”白鳥の登場で、さらに複雑な事態に突入していく。
将軍(ジェネラル・ルージュ)の異名をとる速水の悲願、桜宮市へのドクター・ヘリ導入を目前にして速水は病院を追われてしまうのか……。そして、さらなる大惨事が桜宮市と病院を直撃する。(表紙カバーより)
時制的には『ナイチンゲールの沈黙』と同時進行で、あちらは小児病棟、こちらは救急センターで起きてます。
今回は殺人事件ではなく、収賄疑惑にからむ真相解明。
一見地味めなストーリーですが、ジェネラル・ルージュ(血まみれ将軍)こと速水先生の男気溢れるキャラクターがカッコよくて、テンポよく話も進んで目が離せません。
また、速水の片腕的看護師長・花房は小児科の看護師長・猫田のライバルだったり、UCIの看護師・翔子は『ナイチンゲール』の看護師・小夜の親友だったりと、舞台は替わっても対比するようにところどころ繋がっている点も面白かった。
そういえば、以前何かで読んだのだけど、現役の勤務医でもある著者は、医療問題を世に問うために小説を書き始めたんだとか。
この作品にも、オートプシー・イメージング(死亡時画像診断)やドクター・ヘリ、医療赤字、人手不足などさまざまな問題点が込められていて、「こんなに深刻なんだ」と世話になるだけの立場としてはちょっとショックでした。
やがて大惨事が起きて……速水先生、本当にカッコイイです。
うう、このカッコよさ、どこかで見たことが……と思ったら、『図書館戦争』の堂上教官とかぶるのかも。
シリーズ第3作になりますが、こちらがA面、『ナイチンゲール』がB面といった感じでしょうか。
発売順に続けて読むことをおすすめします。
★★★★★
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