■ 慢性濫読 ■

ミステリ多めの読書メモ。児童書からラノベ、洋書と何でも読みます

『螺鈿迷宮』海堂 尊

螺鈿迷宮 上 (角川文庫)螺鈿迷宮 上 (角川文庫)
(2008/11/22)
海堂 尊

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螺鈿迷宮 下 (角川文庫)螺鈿迷宮 下 (角川文庫)
(2008/11/22)
海堂 尊

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【上巻】医療界を震撼させたバチスタ・スキャンダルから1年半。東城大学の劣等医学生・天馬大吉はある日、幼なじみの記者・別宮葉子から奇妙な依頼を受けた。「碧翠院桜宮病院に潜入してほしい」。この病院は、終末医療の先端施設として注目を集めていた。だが、経営者一族には黒い噂が絶えなかったのだ。やがて、看護ボランティアとして潜入した天馬の前で、患者が次々と不自然な死を遂げた! 彼らは本当に病死か、それとも……。
【下巻】医学生・天馬大吉が潜入した不審死の続く桜宮病院に、奇妙な皮膚科の医師がやって来た。その名も白鳥。彼こそ、“氷姫”こと姫宮と共に病院の闇を暴くべく厚生労働省から送り込まれた“刺客”だった。だが、院長の桜宮巌雄とその双子の娘姉妹は、白鳥さえ予測のつかない罠を仕掛けていた……。終末医療の先端施設に隠された光と影。果たして、天馬と白鳥がそこで見たものとは? 現役医師が描く、傑作医療ミステリー!(表紙カバーより)



今度の舞台は東城病院と同じ市内にある碧翠院桜宮病院。
留年を重ね、雀荘に通い詰めるダメ医学生・天馬大吉視点で語られてるスパイ劇。
彼が潜入した歴史ある桜宮病院で出会ったのは、『ジェネラル・ルージュ』でICU見習い看護師として登場した姫宮だった。
そんなこんなで入院することになってしまった天馬は、携帯の電波の届かないこの病院で、驚くべき事実を知ってしまう。


医療ミステリでありながら、バチスタシリーズ同様の劇画風のタッチ。
さらに今回は「館モノか!?」と綾辻ファンの私をドキドキさせてくれました。
最後には絡み合う人間模様が“火サス”のようだし、暗号解読(?)や脱出劇もあり、もちろん終末医療や死後解剖率の低さ(=死因の曖昧さ)など医療問題も盛り込まれてます。
テンポよくあっという間に読み終えてしまった、ミステリのいろんな面白さがギュウギュウに詰まった作品でした。
そして読後は物悲しくも、続編への伏線がいっぱい(笑)

ちなみに、葉子に疑惑を相談した結城も、『ジェネラル・ルージュ』にチラリと出てきますよ。



★★★★☆




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Author:ゆう
「趣味は読書」と言えるほどの数は読んでいませんが、文学作品から官能小説やBLまで、何かを読んでいればシアワセです。
小中学生時代は読書に否定的な両親に隠れてヴェルヌ、シートン、ブラッドベリ、江戸川乱歩、筒井康隆、小松左京、横溝正史、萩尾望都、竹宮恵子らを栄養に育ち、高校生〜30代前半は村上龍、山田詠美、片岡義男、島田荘司、綾辻行人に入れ込み、最近はスタインベック、伊坂幸太郎、有川浩、道尾秀介、三津田信三、桜庭一樹らが気になって仕方ない人生の半ば過ぎ。日頃の出費に対する言い訳は、「本は別腹」。
テキスト専門で自給自足もする同人好き(絵描きさんを崇拝)。
2001年よりカリフォルニア州在住。コミュニティカレッジで勉強中の英語が苦手な学生主婦。日常の子育て、大学、オタクな話題はこちら
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