■ 慢性濫読 ■

最近めっきり物忘れがひどいので、簡単な読書メモです。ミステリ多め

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『The Cask of Amontillado』Edgar Allan Poe  

せっかく(?)文学の授業を受けているのだから、授業で取り上げられた短編やポエムの話題も時間の許す限り書いていこうと思います(^^)



今学期に取ってる英米文学入門の授業なんですが、週1回で3時間、じっくりまったりディスカッションや解析を行なっております。
で、今週のお題はエドガー・アラン・ポーの『The Cask of Amontillado』(邦題:アモンティラードの樽)でした。

アメリカの文学史上、最も文壇に影響を与え、人気を博した短編小説作家ということで取り上げられたポー。
19世紀に生き、70の短編小説と100の記事、4冊の詩集、1冊の長編小説、1冊の哲学書を残して、40歳の若さで亡くなっています。
ポーといえば、アル中に近い酒飲みであったことが知られおり、死因も酔って路上に倒れていて病院に運ばれたもののそのまま亡くなったそうなんですが、教授の講義によると、人柄としてはとても穏やかな人で、良き友、良き夫だったらしいです。
早くに両親を亡くし、引き取られた先ではあまり幸せではなかったようですが、27歳の時に13歳のヴァージニアと結婚し、溺愛して幸せに暮らします。
しかしそれも長くは続かず、ヴァージニア19歳で結核を発症し5年後には亡くなってしまいました。
それからのポーの生活はすさんだものだったそうです。

早かった両親の死、病床の妻、そしてアルコール漬けの生活だったためか、ポーの作品にはいつも死の陰がつきまとい、小道具として酒が頻繁に登場します。
今週授業で取り上げられた『The Cask of Amontillado』(『アモンティラードの樽』)もそのひとつ。


アモンティラードとはワインを熟成させたシェリー酒をさらに寝かして作ったスペイン発祥の珍しいお酒。
そのアモンティラードを大樽で手に入れたから、と、恨みのある酒好きの友達を言葉巧みに自宅の地下墓地(カタコンベ)に誘い込み、最後には生きたまま壁に塗り込んでしまうという残酷な復讐のお話です。



↓授業で見せてもらった動画。すっごく綺麗だし、曲もいいです





↓ポーの短編集はいろんなとこから出てるので、探せばいろいろありそうですが……

Edgar Allan Poe's the Cask of AmontilladoEdgar Allan Poe's the Cask of Amontillado
(1982/05)
David CuttsEdgar Allan Poe

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↓日本語でしたら、ここに収録されてます。この翻訳者さんは有名ですね

黒猫/モルグ街の殺人 (光文社古典新訳文庫)黒猫/モルグ街の殺人 (光文社古典新訳文庫)
(2006/10/12)
ポー

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★★★★☆




追記に細かいあらすじと解説があります。
ネタバレしてます

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【あらすじ】脳内翻訳なので、おかしな日本語でごめん!

モントレサーはフォルトゥナートにどうしても許せない恨みがあった。
バレないように、復讐を果たす計画を立てていた。
あるカーニバルの夕方、モントレサーはフォルトゥナートに出くわす。
そして、「アモンティラードの樽を手に入れたんだけど、本物かどうか微妙なんだよね。優れた目利きのキミにならわかると思うけど……」と持ちかける。
ピエロの服など着てすでにほろ酔いのフォルトゥナートは、珍しい酒アモンティラードがあると聞いて、喜んでモントレサー家のワイン貯蔵庫も兼ねた地下墓地(カタコンベ)へと入っていく。
途中、モントレサーはワインをボトルごと勧め、ラッパ飲みするフォルトゥナートは足取りも怪しく、しかしすっかりいい気分で、モントレサーに誘導されるがまま奥へ奥へと地下墓地を進んでいった。
やがて最奥。
壁のくぼみに向かってモントレサーが言った。
「ここに樽があるんだ」
松明をかかげ、フォルトゥナートが狭いくぼみの暗がりを覗き込んだ瞬間、モントレサーはあらかじめ壁に設置しておいた鎖をすばやくフォルトゥナートの銅に巻き付け、そのまま壁に貼付けにした。
最初、驚いたフォルトゥナートは声も出せなかった。
しかし、モントレサーがレンガを積み上げてくぼみを覆っていくのを見て、悲鳴をあげる。
やがて最後の1個が積まれ、フォルトゥナートは生きたまま壁に塗り込められてしまった。
モントレサーは数回、壁に向かってフォルトゥナートの名を呼ぶが、レンガの向こうから聞こえて来るのはピエロ帽についた鈴の音だけだった。
辺りに散乱した人骨をレンガの前に積み、モントレサーは地下墓地を後にした。
それから50年間、その人骨が崩されることはなかった。

---------------

ええと、謎だらけ、というか、もう読者の想像に任せます、ってとこが多いんです。
まず、恨みの原因がわからない。
『屈辱を受けた』としか書いてない。
相手を殺したいほどの侮辱ってなんなんだろう! 怖い!
どこの国でいつの時代かもわからない。
(でもたぶん、ヨーロッパのどこか。地下墓地という習慣からして)

このストーリーは一人称で、つまりモントレサー自身の口から語られてるのだけど、冒頭2つ目のセンテンスで、
「なぁ、君も私の性格を知っているだろう?」
と、ここだけで、いきなり呼びかけられるんです。
知らねぇって……。

そんで最後には、「50年間、骨は崩されなかった』って、つまり完全犯罪から50年もたってから告白してるわけ?
と、私はguessったんですけど、これも“読者にお任せ”なんだろうなぁ。

あと、50年間骨が崩されなかったことを知ってるってことは、その間、何度か様子を見に行ってるってことじゃん?
授業のディスカッションでは、犯罪がバレてないかどうか確認しに行ってたんだねぇ、なんて言ってたんだけど、私はどうもこのモントレサーが残忍なのに小心で粘着質で超ビビリな小者に思えて仕方ないんだな。
だからもしかしたら、フォルトゥナートが死ななくて、壁を突き破って出きやしないか心配だったんじゃないかと授業中に一人想像して鳥肌立ててました。
はい、ビビリは私です(笑)

そして、この作品にはたくさんの皮肉(irony)が隠されてますよ。
たとえばフォルトゥナート(Fortunato)という名前。
何語がわかりませんが、幸運(fortunate)や未来(future)という言葉を連想させます。
あと、モントレサー(Montresors)は、フランス語的に解釈するとmy goldなんですって。
あとmontreは腕時計、英語的には単純に怪物(monster)とも連想できますよね。

モントレサーがカーニバルでフォルトゥナートに(偶然っぽく)出くわした時に言うんです。
「やあ!フォルトゥナートじゃないか!こんなとこで出くわすなんて、キミってラッキーだなぁ!」
って。


まぁ、こんな感じの授業でございました。




*以上、コピペしちゃいやん
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category: 授業で取り上げた短編

thread: 洋書 - janre: 本・雑誌

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コメント

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 |  #
2011/10/10 19:10 | edit

>名前を入れてくださいさん

情報ありがとうございます!

やっぱりイタリアでしたか~。
授業では「ヨーロッパのどこか。でも十中八九イタリア」と言っていたんですが、私としては100%イタリアを想像しながら読んでいました。
地下墓地と聞いて私が想像できるのは、イタリアだけだったので。
(レスピーギの『ローマの松』という交響詩を思い出していました)

URL | ゆう #yBDt5Ksg
2011/02/15 02:45 | edit

このストーリーのSettingはイタリアだそうです

URL | 名前を入れてください #-
2011/01/18 19:40 | edit

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