■ 慢性濫読 ■

最近めっきり物忘れがひどいので、簡単な読書メモです。ミステリ多め

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『100回泣くこと』中村 航  

100回泣くこと (小学館文庫)100回泣くこと (小学館文庫)
(2007/11/06)
中村 航

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内容(「BOOK」データベースより)
実家で飼っていた愛犬・ブックが死にそうだ、という連絡を受けた僕は、彼女から「バイクで帰ってあげなよ」といわれる。ブックは、僕の2ストのバイクが吐き出すエンジン音が何より大好きだった。四年近く乗っていなかったバイク。彼女と一緒にキャブレターを分解し、そこで、僕は彼女に「結婚しよう」と告げる。彼女は、一年間(結婚の)練習をしよう、といってくれた。愛犬も一命を取り留めた。ブックの回復→バイク修理→プロポーズ。幸せの連続線はどこまでも続くんだ、と思っていた。ずっとずっと続くんだと思っていた―。


100kai.jpg珍しいですよ!私が恋愛小説を読むなんて!(いや、恋愛小説率0%ではないんですけどね)
今回この本を読むにあたっては、いろんな小さなことが重なりまして。

まず、たまたまどこかで目にした中村航の最新刊『僕の好きな人が、よく眠れますように』の装丁というか、タイトルとその書体が気になってアマゾンで検索。
そのページにあった著者のメッセージビデオを見て、「お、イケメンじゃん」とウィキで調べましたら、39歳、工業大学卒。
しかも、経営学科とのことですが芝工大(個人的にいろいろ思い入れがあるのですw)。
「えーっ、ほぼ同世代の理系男子が書く恋愛小説!?」と、それからしばらく気になっておりました。
だって、理系の作家さんといえば、真っ先に思い浮かぶのは伊坂幸太郎、海堂尊、東野圭吾といったミステリ系の方ばかりですから。
そんなある日、書店で目を引いたのが、右の写真の表紙。
上のオリジナルカバーの上にもう一枚カバーがかけられた、写真家・福山雅治とのコラボというちょっと贅沢なものでした。
(え?ちぃにいちゃんのこと?)
この写真がすごくよくてねぇ。
忘れられない風景でさ、もう表紙を見ただけで泣きそう。

そして本を手に取ってパラパラとめくり、目に飛び込んできたのはオートバイを修理するシーン。
で、即買いでした。


……前置きが長くなってしまいましたが。
みなさん「泣ける!」とおっしゃってる作品です。
んー……私は泣けなかったんですけどね。
でも、泣けることを期待して読んだわけではないので、いいんです、それは。

前半は、ささやかだけどとても幸せで、「普通がいいよね」と思わされる展開。
でもそれが後半は、恋人が病に倒れて……という、よくある不治の病で締めくくられる恋愛モノかぁ、と一瞬力が抜けてしまいました。
主人公が悲しんでる様子が、長く饒舌に語られるほど、涙は引っ込んでしまうなんて、きっと私がひねくれてるんでしょうな。
そういう意味で、前半だけで終わっていたら、★★★★★な作品だったかも。

あとね、やっぱり彼女と二人でオートバイを直すシーンがいい。
他愛のない会話や、さりげない優しさとか。
幸せって盛大な結婚式とかマイホームとかそんなんじゃなくて、こういう小さな積み重ねだと思うんだよね。
バラして洗浄中のキャブレターをまたいでキスするシーンなんて、『こんなカップルはほかにはいないだろう』みたいな文章が出てくるけど、いやいや、私もそれ、やったことがある(笑)。
バラバラになったシリンダーとピストンとカムをまたいでキスとか、リムを落とすために二人がかりでタイヤを踏みつけながらキスとかね。
一人でもできることなのに、どうして二人でやるとあんなに笑ったりはしゃいだり、楽しかったのかなって読みながら思い出して、あー恋愛してたからなんだなぁ、なんてしみじみちょっと泣きそう。


それから、彼女がスケッチブックに書き残した結婚式の誓いの言葉。

健やかなるときも
病めるときも

喜びのときも
悲しみのときも

富めるときも
貧しきときも

これを愛し
これを敬い

これを慰め
これを助け

死が二人を別つまで
共に生きることを誓いますか


自分の結婚式は神前だったから、キリスト教式の誓いの言葉は正確に知らなかったし、知ろうとしたこともなかったけど、これこそが本当の愛なんじゃないかって、泣きそうでした。


……あ、きっと私、泣くポイントがズレてるんだわね。


とても綺麗で優しくて切なくて、現実にありそうないいお話でした。




★★★☆☆




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コメント

Re: タイトルなし

>月夜さん

こんばんは!
コメント、嬉しいです!ありがとうございます!
私も月夜さんのブログにはほぼ日参させていただいて、「bBシブイ!」とか「ホイール、カッコイイじゃん!」とか唸っていたのに、コメントできずにおりました。
(せっかく本繋がりで相互リンクさせていただいてるのにw)
すみません、チキンなんです(^^;

> 「泣かせよう」作品なのかと思い始めてからがダメでした。

あ、私もまさにそんな感じです。
読む前に「この本は泣けるよ!」と言われると、「じゃあ私は泣くもんか!」って思っちゃうし、ましてやそういう場面にくると、「きたな。これだな」ってますます冷めちゃうんですよね。
今回は前半がとてもよかったから(こういう恋愛小説なら好き♪)なおさら、主人公が泣けば泣くほどこっちは泣けなくなる、みたいな(笑)

> そういうところが恋愛の特権なのかなって思っちゃいました♪

『恋愛の特権』かぁ!
そうそう、そうなんですよね!
たとえバカップルと言われても、一緒にいるだけで楽しかったなぁ(遠い目w)。
でもそういう部分に共感できる経験や思い出が自分の人生にあってよかったと、ほんと思いますねぇ。

これからは月夜さんのところにも、遠慮なくコメントさせていただきますね(^^)
いつも興味深い話題ばかりなので♪♪

URL | ゆう #-
2009/03/15 04:29 | edit

いつも拝見させて頂いておりますが、コメントでは「はじめまして!」笑

私もこの作品、泣けなかったです^^;
前半部分の2人の雰囲気がすごく好きだったので余計に。
「泣かせよう」作品なのかと思い始めてからがダメでした。

>一人でできることなのに、どうして二人でやると
本当にそうですよね♪他愛無いことでも二人だと笑えてしまう。
そういうところが恋愛の特権なのかなって思っちゃいました♪

ゆうさんの感想を拝見して、共感しまくりだったのでコメントさせて頂きました!
またお邪魔させて頂きます^^

URL | 月夜 #-
2009/03/14 06:16 | edit

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