■ 慢性濫読 ■

最近めっきり物忘れがひどいので、簡単な読書メモです。ミステリ多め

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『少女』湊 かなえ  

少女 (ハヤカワ・ミステリワールド)少女 (ハヤカワ・ミステリワールド)
(2009/01/23)
湊 かなえ

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高2の夏休み前、由紀と敦子は転入生の紫織から衝撃的な話を聞く。彼女はかつて親友の自殺を目にしたというのだ。その告白に魅せられた二人の胸にある思いが浮かぶ――「人が死ぬ瞬間を見たい」。由紀は病院へボランティアへ行き、重病の少年の死を、敦子は老人ホームで手伝いをし、入居者の死を目撃しようとする。少女たちの無垢な好奇心から始まった夏が、複雑な因果の果てにむかえた衝撃の結末とは?
(表紙カバーより)



『告白』がビギナーズ・ラックではなかったと嬉しくなった湊かなえの2作目。
代わる代わる、二人の女子高生目線の一人称だというし、“ブルセラ”なんて言葉(死語?)を連想させる清純というよりは下心ありげな表紙だし、ケータイ小説に出てくるような台詞が繰り広げられたらいやだなぁと躊躇したんですが、読んでみてよかったです。
この作家さんの“黒さ”はクセになりそう。
文章も上手いし、かなり好みです。

それぞれの理由を胸に、病院と老人ホームで手伝いをする由紀と敦子だが、目的は同じ『人が死ぬところを見たい』というもの。
しかもできるだけドラマチックに、と演出まがいのこともしてみるのだけれど……。

「女子高生、こえぇ!」って前半は、なんかこう、眉間にしわ寄せて読んでいたものの、だんだんと二人が抱える傷とか優しさがわかってきたら、せつなくなりました。
特に、一見冷たいキャラクターの由紀には、かなり感情移入しました。
可哀想だし、本当は優しい子だし、友達想いで痛々しいほど。

相変わらず黒いけど、『告白』よりも救いがあるラストかな。
ただ、伊坂幸太郎作品のように、いろんな人たちが意外なところで繋がっているのがあまりに多すぎて、やり過ぎに感じました。
表紙は、最初の印象のような変な意味じゃなくて(笑)、ストーリーの意図するところをうまく表現しているなぁと、読後に納得しました。
もう子供じゃないし、まだ大人じゃないし。
窓の外に二人で何を見て、何を考えているのかわからない不気味さ。
似た髪型で同じ服を着て向かい合っていても、お互いの顔は見ていなくて、触れそうで触れない距離みたいな。



次の作品にも期待。




★★★★☆




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