■ 慢性濫読 ■

最近めっきり物忘れがひどいので、簡単な読書メモです。ミステリ多め

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『わたしのグランパ』筒井 康隆  

わたしのグランパ (文春文庫)わたしのグランパ (文春文庫)
(2002/06)
筒井 康隆

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内容(「BOOK」データベースより)
中学生の珠子の前に、ある日、突然現れたグランパ(祖父)はなんと刑務所帰りだった。だが、侠気あふれるグランパは、町の人からは慕われ、珠子や家族をめぐる問題を次々と解決していく。そしてグランパの秘密を知った珠子に大事件が襲いかかる。「時をかける少女」以来、待望のジュブナイル。読売文学賞受賞作。



最近の筒井作品を読むのは久しぶり。
ああ、やっぱりこの作家さんの文章、好きだなぁ。

昔は『時をかける少女』、『三丁目が戦争です』、『ミラーマンの時間』などジュブナイル作品もたくさん書いた作家さんですが、ここ十数年(数十年?)はこういう雰囲気の作品はなかったんじゃないでしょうか。
筒井氏にしては珍しく、SF要素なし、毒々しさも皮肉もなし、の、爽やかで優しいお話でした。



気の強い中学生、珠子の祖父が、ある日突然刑務所から帰って来るという。
物心ついた時から家にいなかった祖父のことは、珠子はまったく知らない。
家族の間で話題になることもなかったし、出所が決まってからは、同居していた祖母が「会いたくない」と親戚の家に引っ越してしまうほど。
ムショ帰りの祖父のことで学校でからかわれたりした珠子は、なかなか祖父を受け入れられないのだが、いじめや家族の抱える問題も飄々と解決する祖父に次第に心を開いていく。
やがて祖父との間に固い絆が生まれる頃、珠子は祖父の秘密を知ってしまう。



『ゴダケンさん』と呼ばれ、近所でも一目置かれた存在のグランパが、ものすごくカッコイイんです。
こんな男が本当にいたら、もう、年齢なんか関係なくホレますよ。
グランパが大好きな珠子も可愛いし、近所の人たちも人情に厚くて素敵です。
家を出て行ったグランマの夫への想いもすごくいい。
そして、後半になってからはミステリ風味。
とても短いお話で、文章も淡々としたものだけど、最後の数ページはボロ泣きでした。
演出家・久世光彦氏による解説も必読。

ジュブナイルとのことですが……どうでしょう?(笑)
ほんの数行、「あ、筒井さん、嬉々として書いてるな」と思わず笑ってしまったエロいシーンがあります。

ところで、私の脳内では、このグランパのイメージは絶対に菅原文太さんだったんですが、実際に映画化されていて、キャストも文太さんなんですって!
カッコイイ!!

映画『わたしのグランパ』




★★★★★




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