■ 慢性濫読 ■

最近めっきり物忘れがひどいので、簡単な読書メモです。ミステリ多め

スポンサーサイト  

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

category: スポンサー広告

tb: --   cm: --

『平面いぬ。』乙一  

平面いぬ。 (集英社文庫)平面いぬ。 (集英社文庫)
(2003/06)
乙一

商品詳細を見る

内容(「BOOK」データベースより)
「わたしは腕に犬を飼っている―」ちょっとした気まぐれから、謎の中国人彫師に彫ってもらった犬の刺青。「ポッキー」と名づけたその刺青がある日突然、動き出し…。肌に棲む犬と少女の不思議な共同生活を描く表題作ほか、その目を見た者を、石に変えてしまうという魔物の伝承を巡る怪異譚「石ノ目」など、天才・乙一のファンタジー・ホラー四編を収録する傑作短編集。



不思議で、ちょっぴり怖くて、優しさの詰まったせつない4つの短編を収録。

【石ノ目】
目を見た者は瞬時に石になってしまうと言われる“石ノ目”。
その恐ろしい魔物が住んでいると伝えられる山で、子供の頃に行方不明になった母を探しに入った男が、友人とともに遭難する。

【はじめ】
小学生の男の子2人が、叱責を逃れるために咄嗟についたウソは、“はじめ”という名前の架空の女の子に罪を被せることだった。
しかしいつしか2人だけは、想像上のはじめが見えるようになり、一緒に成長してゆく。

【BLUE】
動く不思議な布で作られた、王子、王女、白馬、騎士のぬいぐるみは素晴らしい出来映えだったが、余った素材を寄せ集めて作られたおまけの“ブルー”はみすぼらしかった。
ある日、5体は女の子の誕生日プレゼントにと買われてゆくが、醜いブルーだけは誰にも愛してもらえない。

【平面いぬ。】
友達が少なく、将来も見えず、家族ともうまくいかない高校生の“わたし”は、軽い気持ちで腕に犬の刺青を入れた。
ところがこの刺青が、体の表面上を自由に動き回り、鳴いたり甘えたりするのだ。
思いがけなく得た可愛いペットに喜んでいた頃、家族が病に冒されていることを知る。



ミステリというよりは、ファンタジー色の強い短編集でした。
どの作品も、友情や家族愛がベースにある、ホロリとさせられるお話ばかり。
「自分が想像しているよりも、はるかに自分は愛されてる」というメッセージが、全体から感じられます。

私としては『BLUE』が一番気に入りました。
ディズニーの某アニメ映画に似ている気もしますが、ブルーと呼ばれるぬいぐるみの仕草に彼女(?)の気持ちがよく表われていて、健気で切ないのです。
愛されない理由とされた肌の色や髪の色は、人種差別を連想させられてとても悲しくなったし、「みんなと同じじゃなきゃ」と空回りな努力をするブルー、そして、そんなブルーを陰で嗤う仲間は、クラスでのいじめを見ているよう。
ラストでは不覚にも泣いてしまった!



★★★★☆




素晴らしい書評ブログさんが集まっています♪
にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ 人気ブログランキングへ
スポンサーサイト

category: 乙一

thread: 推理小説・ミステリー - janre: 本・雑誌

tb: 2   cm: 0

コメント

コメントの投稿

Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://manseirandoku.blog42.fc2.com/tb.php/311-4633a5d2
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

平面いぬ。

石ノ目、はじめ、BLUE、平面いぬ。を収録した短編集。 「石ノ目」 →石ノ目という者の目を見たら石に変えられてしまう話。 おどろおどろ...

うませんの独り言 | 2010/08/23 19:00

平面いぬ。 乙一

「わたしは腕に犬を飼っている―」ちょっとした気まぐれから、 謎の中国人彫師に彫ってもらった犬の刺青。 「ポッキー」と名づけたその刺青...

粋な提案 | 2009/04/12 01:28

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。