■ 慢性濫読 ■

最近めっきり物忘れがひどいので、簡単な読書メモです。ミステリ多め

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『サクリファイス』近藤 史恵  

サクリファイスサクリファイス
(2007/08)
近藤 史恵

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出版社 / 著者からの内容紹介
ただ、あの人を勝たせるために走る。それが、僕のすべてだ。

勝つことを義務づけられた〈エース〉と、それをサポートする〈アシスト〉が、冷酷に分担された世界、自転車ロードレース。初めて抜擢された海外遠征で、僕は思いも寄らない悲劇に遭遇する。それは、単なる事故のはずだった――。二転三転する〈真相〉、リフレインの度に重きを増すテーマ、押し寄せる感動! 青春ミステリの逸品。



私的な思い出話ですが……
その昔、自転車競技に関する知識がまったくないにもかかわらず、某専門雑誌で1年間ほどアンカーのお手伝い(入稿作業のほか、あぶれたモノクロページのレイアウト、文字校、色校など)をさせていただいたことがあります。
その頃の自転車レース界には、中野浩一選手が長いこと王者として君臨していたし、無知な私は自転車競技といえば、個人で順位を競う競輪しか思い浮かばなかったんですね。
しかし、その月刊誌のゲラで自転車競技がどういうものかを知り、ショックを受けたことを今でも覚えています。
それは、個人競技に見えてじつはそうではない、ということ。
ロードレースの大会には、チーム単位で参戦するのが普通で、そのチームの中ではあらかじめエースとアシストが決められているのです。
リザルトには個人名が残るので、つまりアシストは風よけとなり、エースを勝たせるためだけに走るわけです。

……二輪や四輪のレースには馴染みがあったものの、そんな自転車ロードレースの世界を垣間見た時の驚きが忘れられずにいました。
なので、この作品(余談が長くてすみません)。
もう、表紙とタイトルを見ただけで、ドロドロとした暗雲立ちこめる予感(笑)。



冒頭、いきなり落車事故と思われる流血シーンからストーリーは始まる。
中高と陸上の中距離選手で、自転車は大学から始めた主人公のチカは、プロのロードレースチームに入ってからはアシストに徹していた。
けれど、期待とプレッシャーを一身に背負う陸上よりは、自転車の方が性に合っていると満足していた。
チカのチームのエースは、無口でストイックな石尾。
そして同じくアシストの伊庭はそのポジションが不満で、常にエースの座を虎視眈々と狙っている。
ある日チカは、石尾が原因とも思える事故で、脊椎損傷の重症を負ったチームメイトがいたことを知る。




250ページにも満たない短い作品ながら、ミステリーとしても2転3転で読み応えあり。
レースシーンの緊迫感も、チカの過去や葛藤も描かれていて、あっという間に読み終わってしまうのが惜しい満足感でした。





★★★★☆





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