■ 慢性濫読 ■

最近めっきり物忘れがひどいので、簡単な読書メモです。ミステリ多め

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『文通』吉村 達也  

文通 (角川ホラー文庫)文通 (角川ホラー文庫)
(1994/04)
吉村 達也

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文通の専門誌『月刊ペンパル』に、軽い気持ちでペンフレンド募集の投稿をした16歳の片桐瑞穂。
やがて4人の男女から手紙が来るが、年齢差や文章の雰囲気から、自分に合わなそうな人たちには返事を出さないことにした。
4人のうち唯一の男性である大学生からの手紙には、筆跡にも気遣いのある文章にも好感を覚えて文通を始める。
ところが、断わるつもりで返事を出さなかった相手の一人から脅しめいた手紙が届き、さらには、別の一人が殺人事件の被害者になったことを知った。
名前も年齢も筆跡も住所も違う人々の気配が、ひたひたと瑞穂に迫る。




私の中で吉村達也さんは、“ミステリ作家”の括りに入っているんですが、ミステリでも心理的にじわじわ追いつめられるような、恐ろしい作品を書く方だなぁと結構お気に入りなんです。
本作は角川ホラー文庫からの発行で、一応ホラーにジャンル分けされるようですけど、心霊要素は一切なく、サイコホラー、というかサスペンスに分類される内容だと思います。

姿の見えない不気味な“敵”の気配が、確実に自分に近づいてくるという恐怖がよく描かれている。
しかし、仕方のないことなのだけど、今から15年ほど前に書かれた作品なので、作中では当然インターネットや携帯電話は一般には普及していないんですよね。
私の年代では、「文通?ナニソレ?」などとは決して言わない、いやむしろ、雑誌の後ろの方のページでドキドキしながらペンパルを探したり、可愛い文字の練習をしたりしたこともあるので、この作品中の描写や、筆跡、消印といったトリック(?)もすごくよくわかる。
けれど今、この主人公と同世代の読者には、きっとこの怖さはピンとこないんじゃないかな。

ストーリーが進むに従って、登場人物の誰を信じていいのかわからなくなる恐怖感や息苦しさや、いよいよ犯人(?)が姿を見せるクライマックスで、それまで張りつめていた読み手の緊張がブツッと断ち切られるようなラストが残念で仕方ない!!
ほんと残念!
あのラストの手前までは★★★★☆だったのに!
……という、正直な感想です。

でもまぁ、ミステリ作家さんとしては好きな方だし、作品数も多いので、これからぼちぼち読んでいこうと思います。





★★☆☆☆





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